
車の中からボーっと眺めたウユニ塩湖はつまらなかった。
修行のようだと思った塩湖走行も、暑くて眩しくて心が休まらないと思った塩湖上の昼休憩も、
白い地平線に向かって果てしなく果てしなく続くあきれるほど白い道も、今となっては懐かしい良い思い出になっている。
つくづく思い出っていうのは都合よくいいように残るもんだと思う。
美しい塩湖上のキャンプをするまでは、別に特別塩湖を走らなければならなかった訳でもなかったと思ったけれども、
すばらしいキャンプをした後も、自転車でわざわざ来なくても車で来て一晩塩湖上でキャンプすれば同じことを体験できるのだからその方が楽ちんでいいじゃんとも思った訳だけれども、
こうやって車に乗せられて、すーっと何事もないように塩の上をスムーズに移動して、ガラス窓を一枚挟んで遠目に塩湖を眺めているだけというのを体験すると、なんてつまらないのだろうと思ってしまう。
塩湖の眩しさも、塩のガタガタも、塩の上を走ると妙にのどが渇く感覚も、何よりも気が遠くなるほどの果てしない感も体感できない。
やっぱり自転車よねって思う。
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