
ここ最近、自転車の後輪がゴリゴリと嫌な音を立てていた。
どうやらハブ(タイヤの軸)が調子悪いようなのだけど、こういう繊細なパーツは素人の手には負えない。
せっかく大都会タシュケントにいるのだから今のうちに直してしまおうと、チャリ屋を探すことにした。
ところが、誰に聞いても僕らのチャリをちゃんと修理してくれる自転車屋なんてないと言う。
街で一番の品揃えだという自転車屋に行っても、ラインアップは絶望的に貧弱で、素人が見ても安物と分かるものばかり。これなら日本のホームセンターの方がよっぽどましだ。
こんなところで、大切な愛車の修理なんて頼めたもんじゃない。
これから山だらけの国タジキスタンに行くというのに、これは本格的に困った。
どうやって修理したものかと途方に暮れていたら、
自転車屋の従業員が“今携帯でマスターを呼んだから、2時間後にもう一度来い”などと言いだした。
自転車屋でも直せないものを、いったい誰が直せるんだ。
そもそも“マスター”ってなんだよ。カンフー映画の見過ぎじゃないのか?
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