May,05,2011

パタゴニアランキング、最終回の第3回は、「これにはとにかくびっくりしました」編です。
パタゴニア地方ならではの「びっくり」。
いったい何にそんなにびっくりしたのか、とにかくランキングをご覧ください。

【第1位】 歩いても歩いても前に進まない、パタゴニアの強烈な向かい風。

平坦な舗装路なのに、自転車に乗れないどころか、降りて自転車を押そうとしても一歩も前に進まない。
パタゴニアの向い風は、まさに“見えない壁”だった。
追い風の時は笑いが止まらないけど、敵に回したらこんなに恐ろしいなんて。
いやあ、参りました。

『別に余裕ぶって笑うのではなく、笑う以外にどういうリアクションをしていいのか分からないのだ。
人間って想像を絶する出来事に遭遇すると突然笑い出してしまう生き物なのかもしれない。』
—2011.Mar.11 「パタゴニアの風」 より—

【第2位】 こんなに自転車が故障するなんて・・・

2年以上も酷使してきた自転車で未舗装路を毎日走ると、こういう結末に。
フレーム折れに始まって、リム割れ、フリーホイールの破損、ハブの不調、キャリア折れ、チェーン切れ、ワイヤー切れ、ケーブル割れにねじ飛びに連続パンク。
これ以上のトラブルなんて起きるのかしら?

『チェーンが外れたか?、と思って足元を見ると、あるべき場所にチェーンがない。
ありゃりゃ?と慌てて後ろを振り返ると、僕のチェーンは、まるで蛇のようにとぐろを巻いて地面に横たわっていた。』
—2011.Feb.06 「これは呪いか、それとも、、、」 より—

【第3位】 世の中にチャリダーってこんなにいたんですか?

タジキスタンのパミール高原を走った時にもチャリダーの数に驚いたけど、夏のパタゴニア地方を走るチャリダーの数はそれを遙かに凌ぐ量でした。
地元の人にも「君はチャリダーか、ノンチャリダーか」と聞かれるくらい。
中には人の多さにうんざりしたのか、すれ違っても挨拶すらしてくれないチャリダーもちらほら。

『きっとみんな今登ってる坂道はちょっぴり息が切れて辛いんだけど、
目の前に突如と現れるドドーンと豪快な氷河や、マリンブルーの川、道からぴょこっと姿を現す野兎、
ぱっと開けた先に見える雪山や険しい岩山にわくわくして、それぞれがみな「あー自転車旅っていいね!」とそれぞれの時間を楽しんでいるんだなぁと思うと一人ニマニマとしてしまう。
すれ違うとみんな最高の笑顔。』
—2011.Jan.22 「Caravanは行く」 より—

【第4位】 テントが吹き飛んでしまいそうだった夜

初めてパタゴニアの風の洗礼を受けた、バリローチェ近郊のリフヒオフレイ(Refugio Frey)の夜。
石壁に隠れるようにテントを設営したにも関わらず、ものすごい風を一晩中受け続けた。
よくあれでテントが壊れなかったものだ。

『このテント壊れちゃうのかしら、アルゼンチンでいいテントって買えるのかなぁ、と考え始めてしまったり、ただ単純に吹き付ける強風の音があまりにも怖くて、一睡も出来ずに朝を迎えた。』
—2010.Dec.30 「freak me out」 より—

【第5位】 いくらなんでも水量が多すぎでしょう。

世界三大瀑布の一つ、イグアスの滝。
私たちが訪れた時は例年にない水量だったそうで、滝壺にボートで突入する人気ツアーで死傷者が出て中止になっていたほど。
水の威力ってすごい。

『圧倒的なスケールといえばいいのか。いやもう圧倒的すぎて訳が分からない。
悪魔の喉笛(Garganta del Diablo)と呼ばれる有名な観光スポットなんて、水量が凄すぎてびしょ濡れになり、目も満足に開けていられないほどだ。』
—2011.Apr.09 「トロピカルな空気」 より—

【番外編】 牛肉うまい!

アルゼンチンといえば牛肉とワイン。
その安さと美味さに一瞬で虜になって、ひたすら牛肉を食べ続けた日々。
あんな食べ方、日本じゃ絶対できない。

『それなにの全く牛肉に飽きることもなく、もう二度とこんな牛肉三昧の毎日が送れないのかと思っては涙ぐみそうになる。
毎日牛肉料理を食べるのに、他の旅人たちが調理した牛肉を見る度にヨダレが垂れそうになった。
血なまぐさい肉売り場で、今日はどの部位を食べようかと物色しながらヨダレが垂れそうだった。』
—2011.Apr.21 「牛とワインに溺れる日々」 より—

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3回にわたったパタゴニアランキング、これで最終回です。
私たちは、一時帰国の用事に一段落がついたので、たまったマイルを利用して、バックパック一つでバリ島にバケーションへ来ています。
ディープな文化、心地の良い風景、穏やかな人たち。
ああ、バリ島の居心地がよすぎて自転車の事を忘れてしまいそう。


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