Apr,09,2011

ちょっとだけ日本に一時帰国することになった。
一度も戻る予定がなかった日本だけど、気が付けばこれで4度目の一時帰国。
いろんな理由で日本に戻っているけれど、これも旅のひとこまだ。

一時帰国のフライトまで2週間ほど日程に余裕ができたので、その時間を利用して幾つかショートトリップへ出かけることにした。まずはウシュアイアから飛行機でブエノスアイレスに戻り、そのまま自転車をブエノスに預けてバスでイグアスの滝へ。

ブエノスアイレスからプエルト・イグアスまではバスで約18時間。
アルゼンチンのバスはとても快適なので肉体的には楽なのだけど、さすがにこれだけ長い間バスに乗ってじっとしていると飽きてくる。
バスの座席にじっと座って食事が出てくるのをおとなしく待つ二人。なんか搬送されている子豚の気分だ。


ヤシの木なんてひさびさに見た!

そんな子豚2匹は、南国ムードがただようプエルト・イグアスの街並みにビックリしてしまった。
街にはヤシの木が生い茂り、安宿にはスイミングプールまで付いている。ヘルメットを着けずに二人乗り、三人乗りしているバイクが走り抜け、街には生ゴミや水や食べ物が入り混じったツンとした匂いが鼻につき、ダラッとしたゆるーい空気感が全体に流れている。
まるで東南アジアみたいだ。違う大陸に来てしまったような、変な感覚。
この空気感ががらっと変化してしまったという感覚は、自転車のスローペースではなかなか味わえない。

それもそのはず、アルゼンチン南端のウシュアイアから北東端のプエルト・イグアスまで、直線距離で約3400km。東京からベトナムあたりまでの距離を一気に移動して来たのだ。
僕らがパタゴニア地方で3か月かけて走ってきた距離よりも長いのだから、ちょっぴりやるせない。


豚のような鼻を持つハナグマ。

イグアスの滝があるイグアス国立公園は、そんな南国気分をさらに盛り上げてくれる素敵な公園だった。
むんとした空気の中でトロピカルな植物が生い茂り、赤土が広がり、色とりどりの蝶が舞い、トロピカルな鳥に猿、ついでにすっかり観光客慣れしたハナグマまで生息している。
そんな公園内をうろちょろと歩くのが気持ち良くて、滝に到着する前にすっかり満足している僕ら。


蒸し蒸ししていて、緑が深くて、赤土で、パタゴニアとは百八十度違っていて新鮮だった。

そして世界三大瀑布の一つイグアスの滝は、何だか凄まじかった。
他の三大瀑布、ナイアガラは正直いまいちだったし、ビクトリアは訪れもしなかった。
だから有名なイグアスだって所詮は滝でしょと高をくくっていたのだけど、実際に目の前にしたイグアスは予想を遥かに越える凄まじさだった。
圧倒的なスケールといえばいいのか。いやもう圧倒的すぎて訳が分からない。
悪魔の喉笛(Garganta del Diablo)と呼ばれる有名な観光スポットなんて、水量が凄すぎてびしょ濡れになり、目も満足に開けていられないほどだ。
少ない量しか運べない水をどうやって有効活用するかばかりを考えている僕らの旅を思い出し、水ってあるところにはあるもんなんだなあと、変に関心してしまった。


立っているだけでも大変なくらいしぶきが激しくて目を開けるのも大変。

その後も公園内をひたすら歩きまわり、色んな角度から色んな滝を堪能。
楽しかったけど、なんだかお腹いっぱいだ。


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