Apr,13,2011

ブエノスアイレスから日帰りでも訪れることができる、ウルグアイ唯一の世界遺産、コロニア・デル・サクラメント。
日本人旅行者からはすこぶる評判が悪い。
つまらなかった、、、。みんな口を揃えて不満を漏らす。
そしてほとんどの人たちがウルグアイといったらコロニアへ日帰りで行くだけなので、
ウルグアイはツマラナイという評価が下る。
一番安い船で行っても往復70ドルもする交通費を払ってまで行ったのに、という気持ちがどうしても付きまとってしまうからかもしれない。
コロニアは、高いハードルを背負った可哀そうな街だ。

私はコロニアがとても好きになった。
南米に降りったって3か月、初めて街で写真を撮りまくった。


この街の世界遺産になっている部分は、そんなに印象的ではない。
コロニアルな感じが確かに可愛らしいけれど、何せエリアは狭いし、確かにパッとしない。
観光地になってしまっているので生活感がないのも物足りない。
ただ、この街はその世界遺産になっている部分だけではなくて、その辺り一帯、街全体の雰囲気がいい。
この街に住む人々のこだわりが街全体に溢れ出ていて、それがどこか私の大好きな街、メキシコのオアハカに似ている。


すっきりとしたデザインの家々。
窓のかたちや壁の色、家先に置いてある植木やベンチ、窓からのぞくカーテンの色、住人のセンスあるこだわりが感じられる。
そして背の高い、美しい色の葉をつけた街路樹の隙間からの優しい光が家々を照らす。
光と影がまた、いい雰囲気をプラスしてくれる。
小さな街だけれども、朝、昼、晩、ぷらぷらと家々を見ながら散歩するのが楽しい。


そして泊まった宿もよかった。
美しい空間を持った異色の安宿で、スタイリッシュで生活感があまり感じられないのだけど、なんだか心地がいい空間で、思わず連泊してしまった。

私は大好きだったコロニアだけど、多くの旅人の評価が低いわけも分かる。
ただ、好きな人にはかなりツボな街なのも間違いない。
さぁ、あなたはどっち?





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