Feb,06,2011

この道のどこかで、僕は何か啓示を受けたかような凄い衝撃を受ける。
その衝撃が忘れられない僕は、数年後、すぐに帰るからと言い残して単身その場所に戻ってくる。
そこには見知らぬ少女が僕を待っていて、僕はその少女にある老人の元へ導かれる。
そしてその老人は、僕の人生を変えてしまうような決定的な“何か”を僕に示してしまう。

リオ・タランキーロ村から一旦カレテラ・オウストラルを外れ、片道52kmのサイドトリップに出かけた僕は、サイドロードに入ってすぐにこんなバカな妄想をし始めた。
いやぁ下手な小説の筋書きじゃないんだから、と自分でもおかしくなったのだけど、
まさかこのヘンテコな妄想が、これから始まる不思議な旅路の序章だったとは、その時は思いもよらなかった。
そう、この1泊2日のサイドトリップ、普通ではありえない摩訶不思議な事の連続だったのだ。

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hiro | Patagonia
Feb,03,2011

リオ・タランキーロ村に到着したものの、連日の雨で二人ともぐったり。
幸い、この村で見つけた宿&キャンプ場(Hospidaje Bella Vista)は、キッチンだけじゃなく屋内焚き火場まで着いている充実の宿。
宿のお母さんもとても雰囲気が良いし、なかなかの居心地だ。
これなら明日もゆっくりしようかなあ、でも晴れたら自転車に乗らないのは勿体ないなあ、とぶつぶつ悩んでいたら、幸いにも(?)翌日は朝から雨。
しかも相変わらず凄まじい爆風で、雨が真横から吹き付けている。
お陰でテントの前面はびっしょり濡れているけど、上側や横側や後面はカラッカラに乾いている。
いやあ、こんな日に自転車を漕いでも全然つまらない。
雨の日は休めってカメハメハ大王も言っていることだし、ここはひとつ宿でノンビリするか。

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hiro | Patagonia
Jan,31,2011

痛い痛い痛い。
昨日のミゾレに続いて、今日は砂が顔に突き刺さってくる。
カレテラ・アウストラルに来て初めての爆風向かい風だ。
未舗装路で爆風に吹かれると砂やら石やらが飛んできて痛いうえに、
石にひっかかったり砂に埋もれたりしてすぐに転びそうになるし、とにかく進むのに力がいる。
まるで何かの罰ゲームかのよう。
ひろを含む私の前を走る男たち3人が、爆風にいじめられている姿はなんとも可哀そうで、
でもなんかちょぴり笑える。
彼らも必死で格闘してるくらいだもの、私が前に進めないのも当たり前だわ、
と思うとだいぶ気が楽になる。

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yoko | Patagonia
Jan,28,2011

カレテラ・アウストラルの後半はビビッドな虹とともに始まった。
こんなビビッドな、まるで蛍光色のペンが並んだような虹を見るのは初めて。
天気の回復を待って自転車旅を再開したかったけど、
天気予報によればこの先1週間ずっと雨。さすがに1週間も待っているわけにいかないし、
その後の天気だって分からないから、まずは進むことにした。
今日の予報ももちろん雨だった訳だけど、出発前には虹が出て、なんと青空が広がってきた。
もしかして超ラッキー?!

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yoko | Patagonia
Jan,25,2011

アウトドアが大好きな私たちだけど、実は引き籠るのが大好き。
引き籠るのが好きというよりは、気付いたら引き籠っていることが多い。
今回は7日間走りっぱなしだったけど、通常3、4日続けて走ると1日は宿に泊まって宿でボーっとしたりノンビリしたりと休憩をしたくなる。
山に行っても一緒。
山の中では毎日歩きまくるけど、麓に降りてくると宿にすっかり籠りっきりで全く外に出なかったりする。

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yoko | Patagonia
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