Aug,29,2010

再びパミールハイウェイに戻って、ホーログを目指す。
ずっと舗装路だと思っていたら、標高4300mの峠付近はずっと未舗装路で、ガタガタの道が続く。
未舗装路だと知っていたらそこまで疲れなかったのだけど、想定外の未舗装路に体も心も疲れた。
しかもパミールには常に西風が吹く。
強烈な向かい風と、どんよりとした天気に気持ちがどんどん沈んでいく。

自転車旅は最高だ!といつも言ってるけど、
いつだって楽しいわけではない。
辛い日もある、楽しくない日もある。
だからこそ、楽しい日をより楽しいと感じられる、そう慰めながら走る。
人生と一緒。

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yoko | Tajikistan
Aug,26,2010

ワハン渓谷があまりにも充実していたので、
すっかりパミール高原のことを忘れていたけど、
峠を越えてやってきたパミール高原は、また別世界で素敵だった。

そして何より、
峠を越えてパミールハイウェイに入ったときの舗装路の滑らかさに感動。
石ゴロゴロや砂深い未舗装路は足にも手にも腰にも辛い。
久々の滑らかな舗装路では、標高が4000m近いのにスイスイと漕げてびっくりした。

パミールハイウェイをそのままホーログに向けて帰るだけでは何だかもったいなくて、
ヤシルクルという湖に寄ることにした。
再び畦道のような未舗装路に入り、湖を目指す。
荒涼とした月のような景色の中に私たちだけがポツンといる。
鳴きウサギのようにキュッキュッと鳴く、モグラのような動物が穴から出たり入ったりして、
私たちの行動を監査している以外、生き物の気配を感じない。
真っ青な空と、地味なのにカラフルな山の岩肌が美しい。

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yoko | Tajikistan
Aug,23,2010

自転車で旅をしていて良かったと思うことは多々あったけど、
今回のワハン渓谷、パミール高原の走行は、この約2年の自転車旅の中でも
最も自転車で旅をしていて良かったと感じたエリアかもしれない。

ワハン渓谷からパミール高原に上がっていく峠道の、
石がごろごろしていたり、タイヤが取られてなかなか進めない砂道の悪路を走っているときに、
一台のツーリストのジープが通った。
中から白人の旅行者が笑顔で手を振っていて、
車はあっという間に通り過ぎた。
手を振り返して、再び悪路に集中した。

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yoko | Tajikistan
Aug,20,2010

ホーログを出発して、まずはワハン渓谷を川沿いに走る。
川の対岸はもうアフガニスタンだ。
タジキスタン側にはボコボコながらも一応舗装された道路があるし、車も走っているのだけど、
アフガニスタン側では、たまに未舗装の山道をロバの隊商が歩いているのが見えるだけだ。
まるで何世紀も前の様な光景が、川の対岸には広がっている。
手を伸ばせば届きそうな距離に、近くて遠い国がある。

しばらく進むと、川の向こうに雪を被ったアフガニスタンの山々が見え始めた。
一つ一つの山はそれほど感動的な姿ではないのだけど、カーブを曲がる度に新しい山々が次々と姿を現すので、それが嬉しくついどんどん先に進みたくなる。
でも先を急いではもったいない。
先へ先へという気持ちをぐっとこらえて、あえてゆっくりとしたスピードで自転車を走らせる。

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hiro | Tajikistan
Aug,17,2010

タジキスタンに入って、またお腹を壊した。
中央アジアに入ってから、かれこれ3度目だ。
しかも今回は赤痢だったようで症状は重く、ためしに体重を測ったら7kgも痩せていた。
たった2か月間で体重が1割以上も減ってしまったことになる。
恐るべし、中央アジアの夏。

でもラッキーなことに首都ドゥシャンベで発症したので、英語を話す医者にかかることもできたし、
お腹が治まった後は韓国料理屋に通いつめて急速に体力を回復することもできた。
こういう時は都会ライフさまさまだ。
そして体力の回復を待ち、自転車をジープの荷台に載せて一気にパミール高原の玄関口ホーログまでやってきた。

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hiro | Tajikistan
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