Jan,25,2013

私にとってコース前半は一人ぼっちで生きる修行だった。
普段はあまり浮き沈みがない私だけど、この10日間は1日のうちに浮き沈みする自分に驚いた。
朝居眠りをすることで落ち込んで、瞑想がうまくいって上がって、そしてまたうまくいかずに落ち込んで、ご飯を一人で食べることにめげて、寒いっていうのにほぼ水シャワーなことにも落ち込む。

浮き沈みというか、瞑想が気持ちよく出来ている時以外は、ほぼ沈んでいたかもしれない。
人生で一番沈んだ10日間で、ある意味新しい自分を発見できた。
と同時に私の浮かれポンチな人生は、家族に友人にそして街で触れ合う人々によって支えてもらっているんだということが痛いほど分かった。
人々からいただく大きな「気」が私を元気にしてくれるんだ。

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yoko | Nepal
Jan,22,2013

ネパールで10日間のヴィパサナ瞑想コースを取るということは、半年以上も前から決めていたことだった。
ひろは10年前にもこのヴィパサナ瞑想コースを受けていて(しかも今回と同じカトマンドゥで!)、ひろからこのコースのことはちょこちょこ聞いていたので、自分なりに瞑想とはなんぞやと理解しているつもりで「瞑想の仕方を学ぶんだ。」と意気込んでいた。
「瞑想、瞑想♪」と遠足気分で瞑想コースに乗り込んだ。

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yoko | Nepal
Jan,19,2013

ゴーキョ・リから降りる時、あまりの満足感に「ああトレッキングはもう終わったー」という気持ちになった。
でも家に帰るまでが遠足、カトマンズに帰るまでがトレッキングなのだ。
トレッキングの最中、二人の暗黙の了解になっていたのが、
「帰りはルクラから飛行機でカトマンズに飛んでしまおう。」だった。
ゴーキョからルクラは2日の距離だから、順調なら3日後には飛行機でカトマンズに戻れる。
もう十分歩いたから飛行機のチケットを買ってワープしてしまおう、そう思っていた。

でも世の中はそんなに甘くない。
ここから果てしない帰り道が始まった。

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hiro | Nepal, Trekking
Jan,16,2013

「決めた、決めたよ、ひろ」
と顔をニヤつかせながら先を行くひろを追いかけた。
さっきまで息を切らしながら一歩一歩牛のように進んで登った山道を転がるように駆け下りた。
だいぶ先で待っていてくれたひろにやっと追いついて、勢いよく手を握って誓った。
「わたしね、ここにひろと将来の子供たちと必ず帰ってくるからね」

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yoko | Nepal, Trekking
Jan,13,2013

最初の目的地、標高5545mのカラパタールに向かう日は朝から強風が吹き荒れていた。
氷河や崖に落ちるような道ではないけれども、それでも突風が吹くと道から吹き飛ばされそうになるので、いちいち立ち止まっては岩にしがみつく。
ゴラク・シェップという標高5160mにある最後の村にたどり着いたら、宿のおじちゃんが「いやー寒かったでしょ、今日の風は異常だからねー」と笑っていた。
そういえば、山の雪が吹き飛んでいるせいで、雲はないのに山際が白く乱れている。

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hiro | Nepal, Trekking
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