ノルウェーの走行は実にドラマティックだ。
毎日高度差1000m以上のアップダウンを繰り返し、前の日の写真を見ては「へえー、これ昨日の写真?」と驚くほど別世界を走っている。
朝3時から夜の24時まで明るくて、実際にも一日が長いのだけれども、毎日走りぬける景色が全然違っていて、一日一日が本当に長く感じる。
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ノルウェーの走行は実にドラマティックだ。
毎日高度差1000m以上のアップダウンを繰り返し、前の日の写真を見ては「へえー、これ昨日の写真?」と驚くほど別世界を走っている。
朝3時から夜の24時まで明るくて、実際にも一日が長いのだけれども、毎日走りぬける景色が全然違っていて、一日一日が本当に長く感じる。
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冷たい風が鼻の奥をツーンとつく。
モリモリとした新緑、今にも爆発しそうなくらい勢いよく落ちてくる滝、トナカイ注意のマーク。
あっという間にノルウェーの大自然の中にワープしてきてしまったので、なんだか不思議な気分がしてならない。
2か月半のブランクは思った以上に大きくて、自転車をまともに支えることもままならなくて、ユラユラしてしまう。2時間も漕いだら、すっかり腕が痛くなってしまった。
1,2日目は50kmほどしか走らなかったのに、お尻も足も腕もすっかり悲鳴をあげてしまった。
だけどテンションだけは最高潮!!
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ノルウェーにとうとうやってきた。
空港3連泊だったけれど、いったい何時間かかってここまでやってきたのか実際のところよく分かっていない。飛行機の中でも、ロンドン、イスタンブール、リガと乗換の空港でもできるだけ寝ていたけれど、3日間寝ていなかったみたいに体がふわふわしていていた。
思考能力は最低レベルではあったけれども、とりあえずノルウェーの最初の第一歩の決断、
「首都オスロはスルーしよう!」という大きな決断を下した。
空港から北へ300kmほど先のドンバシュというところまで電車に乗る。
時刻表に自転車マークが付いている電車には自転車も載せることができる。荷物を付けたまま気軽に載せられて、自転車先進国ヨーロッパに来たことを実感した。
電車は静かで快適で、車両に無料Wifiも飛んでいて、大きな窓からは想像していたヨーロッパの田舎の風景が続く。濃い新緑の森、日本でもよく住宅雑誌で見るようなこれぞ北欧住宅というような家々、真っ青な空、壁のような岩から勢いよく落ちている滝、もこもこデブデブとした羊たちがまるで紙芝居のようにつぎつぎと窓の外に現れる。
ふわふわとした頭の私はぽかーんと口をあけたまま、目の前を忙しく通り過ぎる景色をひたすら追いかける。
あー、わたしとうとうノルウェーに来たんだ。
3時間ほど乗っていよいよ降りるという頃に、やっと実感が湧いてきた。
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