Jun,10,2011

最後に自転車を漕いだのは南米のウシュアイアに到着した時だから、もう2か月半も前だ。
あんなにムキムキしていた手足の筋肉もすっかり衰えた。
でもいい加減に自転車に乗りたくて、二人ともうずうずしている。
この2か月、日本の家族と会い、友人と会い、バリ島でだらだらし、すっかりリフレッシュした。
長いこと旅を続けていると、どうしても旅に慣れっこになり、新鮮な気持ちが薄れてきてしまう。
だからこうやって「ああ、旅をしたい!」というフレッシュな気持ちになる機会があるのは、ありがたいことかもしれない。

そして次はヨーロッパ。僕はヨーロッパ初上陸だ。
いつも初めての土地に行くのは緊張する。
友人にそう言うと、でもヨーロッパなんだし平気でしょ?と言われるのだけど、
ヨーロッパだろうとアフリカだろうと、雰囲気も勝手も分らない土地に行くときはいつも変わらず緊張する。
でも、この緊張感がいい。
30歳も過ぎてくると、緊張する瞬間というのがだんだん減ってくる気がする。
だからこそ、学生時代に戻って試合に臨むような、一発勝負の試験を受けるような、そんな緊張感を味わえる瞬間がたまらなく好きだ。
緊張しているというより、わくわくしているのかもしれない。


まだまだ元気、1泊目。羽田は成田よりも便利で快適。

まずはノルウェーに入り、そこから時計回りにヨーロッパを南下していくことになった。
何本か飛行機の乗り継ぐため、日本からノルウェーまでは2泊3日もかかる。
そのせいで3日間連続で空港泊をする羽目になった。
南米から日本、日本からバリ、さらにはヨーロッパと、移動し続けたこの2か月半。
合計で13本も飛行機に乗り、7回も空港で夜を明かしたことになる。
さすがに飛行機内で見る映画がなくなってきたし、空港のベンチで夜を明かすのにも飽きた。
これからしばらく飛行機に乗らなくていいだけでも、なんか気持ちが楽になって嬉しい。
ちなみにロストバゲッジなし記録も更新中。
これだけ飛行機に乗って、しかもブリティッシュ航空とかエアーバルティックとか、ロストバゲッジで有名な飛行機にたくさん乗っているというのに、相変わらずようこは強運の持ち主だ。


2泊目。そろそろ時差ぼけなのか疲れているのかの区別がつかなくなってくる。

ノルウェーに行くと決めてから随分時間があったのに、全然ノルウェーのことを調べていなかった。
ギリギリにならないとガイドブックを読み込む気にならないのは、まあ最近はいつものこと。
昔はもう少し先行逃げ切り型だったとおもうのだけど、最近はすっかりようこの猛烈追い込み型に毒されてしまったみたいだ。
飛行機に乗り込んでからようやくガイドブックを真剣に読み出し、ようやく細かいルートも決まってきた。
さあヨーロッパ編のはじまりだ!


3泊目。物価の高いノルウェーで日本から持ってきた食パンをかじる。3日目になるとやりたい放題。


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