Jun,19,2011

ノルウェーの走行は実にドラマティックだ。
毎日高度差1000m以上のアップダウンを繰り返し、前の日の写真を見ては「へえー、これ昨日の写真?」と驚くほど別世界を走っている。
朝3時から夜の24時まで明るくて、実際にも一日が長いのだけれども、毎日走りぬける景色が全然違っていて、一日一日が本当に長く感じる。

それにしても毎日標高1000m以上の峠を越えるのは体に応える。
体は辛いのだけれども、今日もまた走るのが楽しくて仕方がない。
こういう気持ちになったのは2年半で初めてのことかもしれない。
自転車で旅をするのは大好きだけれども、私は結構へなちょこで、大変な道をこがなくてはいけない日の前の日は少しブルーになる。
地図上のクネクネ(峠道の印)を見ては溜息をつき、標高グラフを見ているだけでまだ走ってもいないのに息切れしたりする。最後には考えるのをやめて寝てしまって本番を迎える。
いざ本番を迎えると目の前にある坂を登るだけのこと、意外とすんなり登れて気持ち良かったりするのだけど、峠を登るんだと考えるのがどうやら嫌いのようだったのに、ノルウェーでは峠を登ると思うことも嫌にならない。
あまりにも毎日峠道なので慣れてしまったのもあるかもしれないけれど、峠の景色が毎日凄すぎるので、次は一体どんな道が待っているのかという期待のほうが大きくてブルーになっている暇がない。


さすがノルウェー、夏でもこんな雪がある道もある。

ノルウェーを走りはじめて1週間が経った。
ノルウェーの夏は雨が多いのは知っていたけれど、結構な割合で雨に降られている。
どこの川ももうあと一歩で氾濫しそうなくらい大量の水で溢れていて、あともう少し降ったら大変なことになるぞと心配しながら走っている。どうやら今年は例年よりさらに雨量が多いようだ。
雨でなかったらもっともっと美しいのだろうと悔しい思いもしているけれど、雨が降っていてもこの国はそれはそれで美しい。

1週間目の今日はノルウェーで初めて屋内で寝た。
今日は特にびしょびしょになってしまったので、からからに乾いた室内で濡れてしまったものを乾かせるのが、とても幸せだった。
久々にベッドに横になると、なんとも言えない幸せを感じた。
8人ドミトリーの小さなベッドだったけど、テントよりは断然広いし、ごろごろっと寝返りもうてるし、暖かくて乾燥している。
キッチンで食事を作って、テーブルで食事をする。
こうやって普通には見落としがちな小さな幸せを感じられる時、自転車で旅していることに感謝する。
幸せはそこらじゅうに転がっている、ただ気づいていないだけなんだって気づかされる。


雪が音を吸収してシーンとしていて、自分の荒れた呼吸の音が気になる。

幸せだー!!
けどもうちょっと晴れてくれたらいいのになぁと思わずにはいられない。


ぱっと横を見たら、スキーヤーたちが。


今日はどんな景色が待っているんだろう。

*** 雑誌掲載のお知らせ ***

6月20日発売のBicycle magazine (バイシクルマガジン) VOL.25 2011年8月号で、私たちの旅を紹介していただきました。
しかもカラーで6ページという大特集を組んでいただきました!
8月号の特集は、ずばり“旅”。私たちの旅だけではなく、いろいろな旅の形が紹介されています。
是非、ご一読ください。

オンライン書店
http://www.fujisan.co.jp/product/1281682656

Bicycle magazine Flickr
http://www.flickr.com/photos/bicyclemag/

Bicycle magazine Facebook
http://www.facebook.com/bicyclemagazine


yoko | Norway
© yokoandhiro All rights Reserved. | 管理者ページ