Jun,30,2013

私たちの赤裸々な日常をつづったチャリダー日記、ポルトガル編Vol.2。
今回は、リスボン再出発から、トマール、シエラ・エストレイア山脈、グアルダを経て、スペインのサラマンカに到着するまでの走行の日記です。
なお、GoogleMap、標高プロファイル、距離一覧表、簡単なホテル情報をNotesにまとめてありますので、そちらも参照して下さい。
ポルトガル編
スペイン編

2013.05.22 Lisbon – Vila France de Xira 37km Campsite

ようこの両親を無事に送り出したものの、ようこはどっと気が抜けたのかボーっとしているので休憩が必要だ。ドミトリーにいても休憩にならないし街暮らしはお腹いっぱいなので、とりあえず近隣の手頃なキャンプ場に移ってノンビリすべく、リスボンを後にする。
約1カ月ぶりの自転車は、荷物が増えたのか?自転車の調子が悪いのか?と疑ってしまうほど重くて辛い。リスボン近郊は交通量が多かったとはいえ平坦で楽勝な道のりのはずなのに、少し走るだけで肺がハアハアと苦しい。たった1か月でこんなにも筋肉も心肺機能も衰えるのかとショックだ。
リスボンからテージョ川沿いに北上して最寄りのキャンプ場に到着したものの、なんとなく落ち着かない雰囲気だし、高速道路が近くてうるさいのでリラックスできそうにない。今日はとりあえずここで一晩寝て、明日また進んでいいキャンプ場を探さないと。休憩する場所を探すために走るって変な感じ。(ひろ)
2013.05.23 Vila France de Xira – Golega 81km Campsite

前半は昨日と同じく交通量の多い国道沿いでつまらない。途中のサンタレンでは無駄に登って街に入り、同じだけ下って街を出る。リングロードとかあれば平地のまま移動できるのになぁ。サンタレンもそれなりの観光地のようだけれども、エヴォラのように味気なくてパッとしない感じ。サンタレン以降はマイナなルートに入ったせいで、一気に静かで気持ち良い農道になる。
ポルトガルの村々は廃屋もしくは新築の家が多くて両極端だ。スペインのように古い家を補修して使っているようなところが少ない気がする。新築風の家は味気ないのが多くて日本の田舎に似ている。崩れ落ちる寸前の廃屋と特徴のないつまらない新築の家々の組み合わせという、いまいちな雰囲気の村が多いのが残念だ。
それにしても日陰はヒヤッとするくらい寒いのに、日向は焦げそうなくらい暑い。自転車はずっと炎天下のなか走るものだから暑くて暑くて干からびそう。今日のキャンプ場は驚くほどきれいで心地がいい。これは念願の連泊ができるかもしれない。(ようこ)
2013.05.24-25 Golega 0km Campsite

2012年に完成したばかりのキャンプ場はテントサイトもトイレもシャワーも、どこもかしこも美しい。特に共同リビングなんてソファーやテーブルに暖炉まであって完璧だ。しかもチェックインの時、この後サンティアゴに行くんだと話したら「巡礼者割引があるわよ」と半額にしてくれたので、二人で1泊3.14ユーロ(約400円)という激安価格。ちょっとだけスーパーが遠いのが難点だけど、休憩場所を求めていた僕らにとってこれほど完璧な空間はない。これは心行くまで連泊するしかないでしょ。
という訳で、到着日を含めて3泊のんびり。スーパーまで買い出しに行く以外は敷地から出ないで、ヨガをしたり、写真を整理したり、ワインを飲んだり、昼寝をしたりとひたすらだらだら。お陰で微熱が続いていた二人の体調も少しずつ良くなってきて、ようやく自転車旅モードに切り替えることができた。こういう休憩って本当に大切だ。(ひろ)
2013.05.26 Golega – Tomar 27km Campsite

昨日急にリスボンにタイル博物館があることを発見してしまって、リスボンへ電車で行こうかと悩む。朝起きるなりネットで検索をしてみると、この先通る予定の、30kmほど離れたトマールという街からの方が電車の便がいいということで、トマールまで走って13時までの電車に乗ればリスボンへ往復して帰ってこれるからと、急いで支度をしてトマールへ向かう。それにしてもリスボンのタイル博物館を見逃していたことを悔やむ。無類のタイル好きの母を連れて行きたかったのに。
トマールのキャンプ場に着いたのが12時。まだ電車に間に合うからとテントを張るのをひろに頼み大慌てで出かけようと思ったところで、往復4時間もかけて本当に行くべきなのか?と冷静に考え直す。結局リスボン行きはキャンセル。相変わらずお騒がせな私だ。
リスボン行きを止めたところでトマール観光へ。日曜は14時までトマールにあるお城が無料になるいうことでお城へ行ってみることにした。騎士が活躍した中世の時代を感じるなかなかのスポットで、意外と意外に大満足。そして今日はその騎士に由来するお祭りだったようで、騎士風に仮装した人たちがちらほらいたり、屋台が出ていたりと田舎街の割に賑やか。でも、せっかくのお祭りだから外で食べようかと屋台を物色したものの、残念ながら高校の学園祭レベルだったので結局は自炊することに。
夕方になったら再び37度近くの微熱が出てきた。この調子だったら明日も休まないといけないね、だったら明日は二日酔いになってもいいかねえ、とワインを2本飲み干してヘロヘロになって寝る。軽い風邪のときは酔っぱらって寝るのが一番。(ようこ)
2013.05.27 Tomar – Pedrogao Grande 56km Campsite

昨晩はワイン2本を開けたので完全に二日酔い。ようこはどんなに酔っぱらっても二日酔いにならない体質なので朝からモリモリと食べていたけど、僕は完全にノックアウトで10時過ぎまでテントから出られず。ようこの具合が悪いだろうから今日も休憩日だろうと思って二日酔いになったわけだけど、ようこはすっかり具合が良くなったようでぴんぴんしている。問題は僕の二日酔いの方で、今日は休もうかとも思ったけど、どうやら明後日に天気が崩れるようなので、今日休憩してしまうと2日走行、2日休憩、1日走行、1日二日酔い休憩、1日走行、1日天気待ち休憩というぐずぐずの日程になってしまう。そんなダメダメチャリダーになるわけにはいかないので、ここはバファリンの力を借りて12時過ぎに無理やり出発する。
出発当初は高速道路のように道路が壁で囲まれたつまらない道だったけど、途中から田舎道に合流して交通量もぐんと減り、静かで緑あふれる気持ちの良い道になってきた。ハッとするほどドラマティックな風景ではないものの、いつまででも気持ち良く走っていられる優しい風景だ。ポルトガルはテージョ川を境に南北で風景が変わるといわれているようだけど、確かにテージョ川の南側は平坦でつまらなかったのに対して、北側は緑が溢れて美しい風景が続いている。
今日のキャンプ場は最後1kmほど激坂を登ったところにあった。ダム湖を見下ろす素敵なロケーションで、最新の美しいトイレ&シャワー施設を今まさに建築中だというのに、お客さんは僕らのほかにキャンピングカー1台だけと閑古鳥。ポルトガルはこんな田舎の公共キャンプ場に莫大なお金をかけて改修している場合なのかと、人ごとながら心配になってしまう。
ちなみにキャンプ場から最寄りのスーパーまでは、さらに3kmほど激坂を登らないといけなかった。空荷で登っても大変だったというのに、明日キャンプ場を脱出するには同じ道をフル装備で登らないといけない。勘弁してくれー。(ひろ)
2013.05.28 Pedrogao Grande – Arganil 58km Campsite

朝からウィリーしそうなくらいの激坂を地味に登る。今日はこの後さらに峠越え。峠自体は勾配もゆるくて大変ではなかったのだけれども、とにかくめっちゃ寒かった。気温が低い上に風が強くて冷たい。休憩時にはダウンジャケットをはおり、体が冷え切らないうちにまたそそくさと動き出す。幸いランチ休憩は風が通らない場所で取ることができて助かった。
明日は雨待ち休憩の予定なので、今日のキャンプ場選びのポイントは雨でも居られるリビングルームがあること。ゴイス村のキャンプ場は広くて雰囲気は悪くなかったのだけど、リビングルームがなく断念。ポルトガルのキャンプ場選びはつい贅沢になってしまう。
アルガニルで食料を買い込んでもう少し進む予定が、ひろが急にお腹が痛くなってしまったのでやむを得ずアルガニルで終了することに。アルガニルのキャンプ場はリビングルームというほど立派なものはなかったのもの、屋内にテーブルとコンセントがある場所があったので明日の雨もしのげるはず。このキャンプ場も二人で5.3ユーロと安い。(ようこ)
2013.05.29 Arganil 0km Campsite

天気予報通り、夜中に一雨ざっと降った。そして朝からどんより曇り空で今にも雨が降り出しそうな天気なので今日は予定通り一日休憩日にする。天気予報が信用できるってありがたい。共同リビングを占領してブログを書いたり写真を整理したりしていたら、午後から夜にかけて結構な雨が降り続いた。しかももう6月が近いというのに昼間からダウンジャケットやフリースを着込むほど寒い。今日は無理に出発しなくてよかった。幸い明日からはしばらく快晴になり、気温も上がるらしい。今日は大人しく天気待ち。
夕食時も雨が降っていたのだけど、共同リビングの外にレストラン用のパラソルが放置してあったので、それを勝手に広げてその下でガソリンストーブを使って自炊する。相変わらずやりたい放題だ。(ひろ)
2013.05.30 Arganil – Meruge 41km Campsite

今日の道、景色は気持ちいいのだけど交通量が多く、特にトラックの量が半端なくて落ち着かないし走りにくい。オリヴェイラの手前でキャラバンカーが沢山止まっている場所があってキャンプ場かと思ったらただのピクニックエリアだった。でもどう見てもみんなここで寝泊りしているよな。雰囲気も良さそうだったし私たちも泊まろうかと少し悩む。どっちにしても食料を買うために先へ進まないといけなかったので、それならともう少し走り続けることにする。
オリベェイラの街の入り口のスーパーで買い物をし、そのままスーパーの駐車場に座り込んでランチ休憩。ポルトガルの田舎のスーパーには必ず食堂のような感じのカフェが併設されていて、いつも結構混んでいる。スペインのようにどこにでもバルがあるというわけではないからかな。
スペインもポルトガルも、ランチ用のハムやチーズはパッケージに入っているものよりも、店員さんにスライスしてもらう計り売りのほうがだいぶ安くて美味しい。
明日は1500mの峠があるので、今日は峠の手前最後のキャンプ場があるMeruge付近で早々に終了する予定にしていた。事前にグーグルで調べたらMeruge付近にはキャンプ場が3つあることになっていたのだ。
最初に見たキャンプ場はただの農園風でしけた感じだったので次のキャンプ場へ。ところが次のキャンプ場は完全な廃墟で水すら出ない。さらにもうひとつグーグルが示すキャンプ場も見つからずで、結局最初のキャンプ場へ戻る羽目に。3つ目のキャンプ場を探す際にがっつりと坂を下ってしまったもので、同じ道を再び登らないといけないのがブルー。下ったところにあったMeruge村で生ビールを飲んで勢いをつける。生ビール一杯70セントとポルトガルのカフェも安くていいのだけど、いかんせんポルトガルのビールは不味いのでテンションも上がりきらない。
同じ道を通るのはつまらないので帰りは少し違う道を使ってみたら、ウルトラ激坂でひっくり返りそうになる。途中に使われていないサッカー場と小さな公園があったので野宿できるか調べてみたのだけど、残念ながら水道から水が出なかったので素直にキャンプ場へ戻ることに。結局1時間以上無駄にウロウロしてしまった。
戻ってちゃんとキャンプ場の中に入ってみると、最初の印象とは裏腹にこぢんまり清潔にしてあって意外と悪くない場所だった。二人で11.5ユーロって高いなーと思ったけど、ポルトガル以外の国だったら別に悪くない値段だと思いなおす。キャンプ場でヨガをして、ワインを飲んでと、お決まりのコースでノンビリした午後を過ごす。(ようこ)
2013.05.31 Meruge – P.N. da Serra da Estrela 34km Campsite

今日はエストレーラ山脈の峠越え。峠の麓Seiaは急な斜面に張り付いている街で、街を抜けるのにも激坂を登らなければならず汗でぐしょぐしょになる。一般的な峠って森の中を進んでいって、頂上付近で急にパッと展望が開けることが多いのだけど、今日の峠はどこを登っていても常に展望が開けていて、山の麓の風景を見ながら走れる素晴らしい道。こんなバードビューが続く場所は世界広しといえどもなかなかないと思う。今日は快晴無風だったので最高のライドになったけど、これで天気が悪かったら吹きっさらしなので悲劇が待っているに違いない。僕らはラッキーだ。
峠を越えた反対側のキャンプ場に泊まる予定だったのだけど、山道が余りに気持ちよかったので今日は山の中で泊ろうと、急遽頂上にある小さな湖に隣接したキャンプ場へ。パッと見た目は綺麗で快適そうなキャンプ場だったのだけど、実際は新しいんだか古いんだか、改装中なのかやる気がないのか、設備も中途半端にしか動かなくてなにかと使い勝手が悪い。しかも湖畔でもキャンプ場でも従業員がテクノをガンガンかけて騒いでいたので落ち着かなくてしょうがない。周りの雰囲気はいいし、久しぶりに焚き火もできたし、もうひと工夫で素晴らしいキャンプ場になれるのに勿体ない。キャンプ場ってオーナーや従業員次第で雰囲気ががらりと変わるものなのだと実感。(ひろ)
2013.06.01 P.N. da Serra da Estrela – Guarda 57km Campsite

前半はこれでもかというほどクネクネと長い下りが続く。真下に見える町までエレベーターでもあれば数十秒で着きそうなところを、自転車で30分くらいは下り続けた。山の上からは日本の熊野を思い出させる幾重に重なる山々の景色を堪能し、中腹ではちょうど新緑が美しく、下りきったところは陽気な初夏の雰囲気で、ものの30分でだいぶ違う景色の中を走った気がする。
そして下りきった後は再び登り。下りですっかり体が冷えてしまったので登りが嬉しい。体を使うと一気に暑くなるもんだ。途中の小さな村の商店で昼用のパンを買って一口味見をしてみたら美味しくて、気が着いたら全部食べちゃっていた。昼にはグアルダに着くだろうし、まぁいいか。
グアルダは私たちにとってポルトガルで最後の街になる。コスパのいいポルトガルのキャンプ場で一泊休憩してスペインに臨もうと、グアルダのキャンプ場には結構期待していた。ところがキャンプ場についてみると誰もいない。レセプションにも誰もいないし、お客さんが一人もいない。ガラーンとしていて寂しい雰囲気いっぱいのキャンプ場に二人ともシュンとしてしまった。レセプションは午後2時になったら開いたのでとりあえずホッとはしたものの、とてもじゃないけど連泊したい雰囲気じゃない。
グアルダの旧市街はガラーンとしていて不気味だったけど、スーパーはなかなかイケていて満足。万が一にと明日(日曜日)分の食事も全て買っておいたのが翌日功を奏す。スペインでは日曜日にスーパーが閉まってしまうので、もしここで買っていなかったら明日は飢え死にするところだった。
夜になってキャンプ場に仲間が2組増えてちょっとホッとする。誰もいない(ここは従業員も帰ってしまう)キャンプ場っていうのも何だか気味が悪かったもの。夜、近隣の家からズドンズドンと不快な音楽が爆音で鳴り始めて、結局一晩中うるさくって眠れなかった。(ようこ)
2013.06.02 Guarda – Ciudad Rodrigo(Spain) 74km Campsite

結局明け方まで音楽が鳴りやむことはなかった。今日は休憩してポルトガルの余韻に浸りたかったのにここでは落ち着いて休めないので、向かい風が吹く中しぶしぶ出発してスペインに向かう。
ポルトガル側は高速道路のあっち側とこっち側をくねくね行ったり来たりする一般道を走る。このあたりになると村と村の間には森しかなくて、各村が完全に独立している。道路が整備されてなかった時代は大変だったんだろうな。結構アップダウンもあったけど、その代わり見ごたえのあるいい景色が続いた。
使われなくなった国境施設を越えてスペインに入ると、一気に街並みも道路もしっかりしたものになった。スペインだって不況なのにこのインフラレベルの差はどこから来るのだろう。
スペイン側は高速道路に並走した一般道を走るので、最短距離で移動できるものの風景が全く変わらなくてつまらない。しかも向かい風がますます強くなってきて、まるで何かの修行のようだ。シウダッド・ロドリゴに到着したところでキャンプ場マークを発見。今日はあと35kmほど進む予定だったのだけど、こんな修行はつまらないと終了することに。早速キャンプ場併設のバルでビールを飲む。やっぱりスペインのビールの方が数倍うまい!
今日も客の少ない静かでいい感じのキャンプ場だったのに、併設のバルが近隣住民のたまり場になっているようで、深夜まで大人たちはバルで騒ぎ、子供たちはガチャンガチャンと土派手な音を立ててサッカーゲームにいそしんでいた。スペイン人は声もむやみに大きいし仕草もがさつで何かと騒々しい人たちだ。最近キャンプ場がうるさくて落ち着かない日々が続く。(ひろ)
2013.06.03 Ciudad Rodrigo – Salamanca 95km Campsite

本当は今日も休みたかったのだけど、しょうがなく出発。一気にサラマンカに行って休むことにしよう。昨日泊まる予定だった35km先のキャンプ場は、高速道路脇の周りになんにもない田舎の交差点に数軒のモーテルや食堂などと一緒にあった。なんであえてここにキャンプ場を作ったんだろう。もう少し道を外れればのどかな田舎の風景を楽しめるキャンプ場になっただろうに。今日はひたすらずっと向かい風&平坦&単調でつまらない。道路脇に書かれたキロ表示だけが確かに前に進んでいることを示してくれているのが心の助けだ。
サラマンカはどっしりとしたクラシカルな街で美しい。スペインの街は何処へ行ってもそれぞれ違った雰囲気があって素敵なところが多い。まずは街のインフォでサンティアゴ巡礼のクレデンシャル(巡礼証明書)の発行場所を聞き、教えられた場所へ向かう。何の手続きもいらなくて、一ユーロ払ってスタンプ帖をほいっともらうだけと意外にあっけない。荷物をつけたまま街をくるっと観光。サラマンカは美しい街だけど、私たちはだいぶヨーロッパの街にはお腹いっぱいになっているので、自転車で一回りするくらいで十分だ。
街中のカルフールは久々に巨大なスーパーだった。いつものスーパーにはないような食材などもいっぱいあって、思いのほか大量に買い込んでしまった。チョイスがあるのは嬉しいのだけど、ありすぎるのはちょっと疲れる。
5kmほどすすんでキャンプ場に到着。事前に調べたより高かったけど落ち着いた感じで良さそう。キャンプ場のオーナーはサラマンカが大好きなようで、チェックインするなり写真集まで取り出してサラマンカの説明をしてくれる。私たちはお腹が空き過ぎて早くご飯の用意をしたいのだけど、おばちゃんの白熱トークを遮る勇気もなく、お腹がぐうぐう鳴りながらも仕方なく耳を傾ける。やっと開放されて料理の仕度を始められたころには21時を軽く回っていた。最近は普通に晩ご飯の時間がスペイン人と同じ22時ごろになっている気がする。(ようこ)
2013.06.04 Salamanca 0km Campsite

念願の休憩日。少し高速道路が近いけど気になるほどじゃない。小さいけれど清潔なキャンプサイトにはキャンパーのためにピクニックテーブルまで置いてあって、久しぶりに椅子に座ってご飯を食べるのが幸せだ。ブランチにマッシュルームとブルーチーズのオムレツを作り、夜は豚肉の豆板醤炒めを作る。スーパーへ買い物に行く以外はのんびりとキャンプ場で過ごし、ようやく巡礼モードに切り替わった。何度も言うけどこういう休憩は大切だ。
隣にテントを張っていたのは、日本のコミュニティで3か月間共同生活をしたことがあるフランス人の女の子。連れていたかわいい子犬の名前は「カワイイ」だった。フランス人が日本の中でも特殊な形態の集団生活をどう感じ、どう解釈して馴染もうとしたのかで盛り上がる。個人主義の強いフランスのお国柄がでていて面白かった。(ひろ)

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