Jun,06,2013

今日から親が来る。
宿も取ったし、飛行機も電車も全て手配した、調べ物も済んだ、もう後は迎えるだけ。
予定をエクセルで表にし、忘れてはいけない重要な事項は手書きでメモし、マーカーでハイライトもした。マーカーでハイライトするなんて受験勉強以来じゃない?



いやー、しかしだ、ひろの両親がニュージーランドに来たときも思ったけど、インターネットがなかった時代はどうしてたんだというほど、ウェブサイト&クレジットカードで何もかもの予約が解決する。
パソコンの画面にへばり付いてキリキリとストレスいっぱいの日々を送ったのは確かだけれども、親を引き連れて宿探しをするとか、いちいち電話をかけて予約するとか、銀行振り込みするとか、そんなことをしていたら体がいくつあっても持たなかったよなぁと思う。


ネット予約もいいことばかりではない。
まず宿は実際に見てるわけじゃないからレビューなどを参考に決めるしかないし、
ちゃんと手順を踏んで予約したのにウェブサイトのミスで勝手にダブルブッキングされて二重にチケットが発行されて、連絡しようにもメールでしか連絡がつかず時間がかかってモヤモヤしたり、
出来るだけお得に良いものを、と追及しすぎて泥沼にはまったり。

つくづく自転車の旅は楽でいい。宿も乗り物も事前に決めなくていい。行き先だって朝起きたら気分が変わったからって180度反対の方向に行くってこともしたければできるのだ。
宿も乗り物も、安く手配したければ早めに予定を決めて全てフィックスの旅にしなくちゃならない。
それが嫌だからといって全て当日手配にすれば何倍、何十倍と価格が変わってきてしまうし、それを易々見逃せるほど太っ腹にはなりきれない。


親との旅が始まる前からに既にガンジガラメの旅に嫌気がさしてしまいそうだった。
そんな手配の嵐と親との旅行の合間に、ビルバオのプラドとギヨームを訪れたのはいい気分転換だった。これでもかというほど食べまくって、いっぱいお喋りをした。パソコン画面を見なくていいのはなんて自由でいいのだろう。

ビルバオからバルセロナへの電車用にと、プラドとギヨームがお弁当を持たせてくれた。
もちろん日本のようなお弁当ではなくて、美味しいスペインの生ハムとサラミに、ギヨームがフランスに帰ったときにごっそりと持って帰ってくるチーズセレクションの中から選りすぐりのフランスのチーズの数々に、甘酸っぱいトマトとオレンジ、そしてパン。
昨晩用意をしてくれている時に、「そんなにいっぱい食べれないからね」と言っておいたのに、袋を開けてみたらいつの間に足したのか山ほど入っていて、彼らの笑顔と愛情も一緒に溢れ出てきた。
お腹も心もいっぱいになって、ひと眠り。
夕方には親が来る。今のうちにエネルギーを蓄えておかなくっちゃ。


と、電話の音で目が覚めた。
出てみたら父親。
「飛行機がエンジントラブルでキャンセルになっちゃって、丸一日成田で足止めなんだよ。明日の同じ時刻に到着するから。」
まぁなんとズッコケスタートなんでしょう。
先が思いやられるわと、バルセロナの宿にチェックインしたら、
2 twinbedroom apartmentと予約したはずなのに、予約書にもちゃんとツインルームって明記されているのに、用意された部屋はシングルルームにエキストラベッドが置いてあるだけ部屋で、マネージャを呼びだしての大騒動に。
猫のように背中を丸くしてフゥーと叫びたくなった。

明日からはどうぞ平穏な3週間になりますように。



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