Nov,27,2012

リシュケシュはヒンドゥー教の聖地なのだけれども、外国人にとってはどちらかというとヨガの聖地というイメージが強い。街にはこれでもかというほどYOGAという文字が並び、選ぶのに困るほどヨガを教える道場がある。
街を歩く外国人はみんな背筋がピンとはっていたりするのも面白い。
私たちもリシュケシュへやってきたのも、そんなヨガを習ってみたかったから。
2週間ほどリシュケシュでヨガでも習いながら滞在して、ハードだったヒマラヤ走行の疲れでも癒そうとやってきた。


これがアーティフィシャルじゃなかったらいったい何の味?

ヨガには興味があった。
自転車は同じ体勢ばかりとるので、きっと毎日ストレッチしたら体にいいのにと思い続けて4年。
旅中は時間がたっぷりあるからできるはずと、ヨガの基礎ポーズなどが載っている本のコピーを持ってきたものの使われずにカバンの奥底にしまわれていて、いつも捨てようかどうか迷いながらも「いつかきっと必要になる」と再びカバンの奥底に戻ってきて、今も奥底でぐっすり眠り続けている。
でもズボラな私だってしばらく習ってみたら習慣づくかも、と淡い期待を抱いた。


ヨガに興味があったのはストレッチ要素だけではない。
日本で何度かヨガを習ったことがあったのだけど、一度だけヨガの後に体がすーっと軽く感じて、頭がすっきりして気持ち良かったことがあった。晩なのに何だかハイになって、ひろにマシンガンのように喋り続けて「うるさいってば」って怒られたんだけど、でもやけにハッピーだった。
この感覚を再現してみたい気持ちも大きかった。


インドはいつも夕日がノスタルジック

期待いっぱいで楽しみにしていたリシュケシュ到着の2日前に高熱が出てダウン。
もうあと2日漕げばインドヒマラヤ走行のプチゴールだったのに、熱は2日経っても全く下がらず、フラフラになりながら自転車をバスに乗っけてリシュケシュまで移動してきた。
しばらく休憩してからヨガのレッスンを始めたものの、具合もあまり良くなくて、いまいちやる気も起きない。
「なんだかなぁ、なんだかなぁ。」
気持ちだけでも上げていこうと頑張るのだけど体がついてこず、せっかく気分を無理やりあげても、すぐにしゅんと萎んでしまう。
なんだかなぁ。


朝5時半におきて早朝2時間、夕方にも2時間。
規則正しい生活でいいし、姿勢も良くなってきた気がするし、気持ちがいいのは気持ちがいい。
だけど、肝心の心がついてきてくれない。体調が芳しくないと気もしっかりしてこない。
気分が浮かない時は、とことん自分を甘やかしてグウタラするのが私なりの治療法なので、ヨガ以外はグウタラ過ごした。
それなのに全然スッキリしない。二人の風邪ももう3週間近く症状が良くならない。こんなに体に良いヨガを毎日4時間もやっているのに、何で体調が良くならないんだい。

結局リシュケシュには16泊した。
ヨガをして、すっきり健康体になって再出発!!だと思っていたのに、
ひろも私もゲホゲホと咳き込みながらの出発になってしまった。
自転車に乗り始めたほうが健康になりそうな気すらする。
無念な形でヨガ修行が終わり、リシュケシュを去った。
私たちにはヨガよりも自転車なのかもしれない。


宿がアユールベティックレストランを併設していたので、ひたすら健康食を食べたのに、それでも健康にならなかったのは何故?私たちにはやっぱり毒が必要なのか?

 
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