Aug,19,2012

インドといえばデリー、デリーといえばカオス。
昔からデリーにまつわる逸話には良い話はないと相場が決まっている。
やれ騙された、お腹を壊した、付きまとわれた、高額ツアーを組まされた・・・
バックパッカーを始めたばかりのころは、デリーの壮絶な話ばかり聞かされて、「インドなんて、デリーなんて死んでも行くもんか」と心に誓ったものだった。

そんな強烈な印象のデリー。
でもイメージが強すぎたのか、僕が逞しくなった(というか旅ズレしてきた)のか、
現実のデリーは拍子抜けするほど普通だった。

もちろん普通といってもそこはアジア、そこはインドだ。
安宿街の喧騒、絶え間なく鳴り響くクラクション、人・人・人、ボロボロの家、乞食の多さ、ゴミであふれる路上、
そこを支配するのは秩序ではなく混沌である。
でも久々のアジアのカオスはかえって新鮮で、車の間をすり抜け、路上の水溜りをよけながら、人の間を掻き分けて街を歩いていると、それだけで無性に楽しい。

そしてデリーの壮絶な逸話に反し、僕らをたぶらかそうとする輩には全然遭遇しなかった。
たまに偶然を装って日本語で声をかけてくる人はいたけど、そんな分かりやすいのは無視するとして、
全体的にはむしろ紳士で親切な人が多かったし、買い物するのも食事をするのも全然面倒な思いをしなかった。
それとも僕らが強烈な“ウザイ奴は話しかけてくるなよ”オーラを醸し出していたのかもしれない。
デリーに抱いていた強烈なイメージは、時間が経つごとに薄らいでいく。
インドも急速にカオス感が失われているんだろうか。
それとも昔抱いていたイメージがあまりに現実離れしすぎていたんだろうか。


レー行きの飛行機の中から。

さて、そんなことを考えながら街を歩き回っていると、当然ながら腹が減る。
デリーではなんといってもカレーが旨い。
インドのカレーはローカル食堂でもこんなに奥深いのか、とびっくりするほど旨い。
カレーなだけに写真栄えしないのが難点だけど、腹が減るのが楽しみになるほどだ。
ローカルでこれだけ旨いのだ。これは心と時間に余裕が出来た時に評判の高級レストランでもチャレンジしてみなくては。

ちなみにロシアで迷子になった哀れな自転車君たちは、なんと1日で帰ってきた。
早朝着の便でロスバゲし、昼過ぎにはモスクワにいることが判明し、一日遅れの便で翌朝にはデリーに到着し、その日のうちに受け取ることが出来た。
ホテルまで自転車を送ってくれると言われたのだけど、やっぱり愛車がデリーで迷子になるのを想像するといたたまれなくなるので、お金も時間もかかるけど自分で空港まで取りに行った。

ロスバゲ当初から「ああモスクワにあるわよ。」と、全て分かっているかのような態度だった職員、あまりに順調な事務手続き。ここまでスムーズだと、ひょっとして自転車を入れるスペースがなかったからわざとモスクワに置いてきたんじゃないかと勘繰りたくなるほどだ
でもまあ、傷一つなく無事に愛車たちが帰ってきたのだし、お陰でカレーを堪能できたのだからヨシとしようか。


飛行機の中から。ヒマラヤ間の山々が見れると鳥肌が立ってくる。ついにヒマラヤだ!

もう少しデリーのカオスとカレーを堪能したかった気もするけど、僕らが目指すインディアンヒマラヤの夏は短い。
それに印象がいいうちにデリーを後にするのも悪くない。
早速ラダック地方のレー行きの国内線を手配する。
昨夏、ハンガリーの友人バラージュにラダックの写真を見せてもらった瞬間から、今年の夏はラダックで過ごす事は決まっていたのだ。
ようやくその一年越しの夢舞台へ出発できる。
うう、それにしてもまた飛行機か・・・・

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