Jul,02,2012

確か去年イタリアンアルプスやスロベニアンアルプスを走ったときも思ったけど、
アルプスっていったらスイスだと思っていた私にとって、スイス以外のアルプスの美しさは衝撃的だった。
フレンチアルプスも然り。
素晴らしい、とにかく素晴らしいフレンチアルプスの景色に驚いている。
なにせスイスはこれからなのでスイスはもっともっと凄いのかもしれないのだけれども、
意外と本場アルプスはスイスって期待していただけに「あれれー」ってがっかりしてしてしまったらどうしよう。


地図上では小さな細い道でも立派なアスファルトの道なのが素晴らしい。

フランスといえばミシュラン。読みやすいミシュランの地図を広げながらフレンチアルプス地域の道のどこを通ろうかと悩む。驚くほど小さな道々が張り巡らされていて、まるで腸のようにクネクネした峠道がたくさんある。ミシュラン地図には景観が素晴らしい道に緑の線がひかれているのだけれども、ほとんどどの道も緑の線がひいてある。
ツール・ド・フランスが大好きな人には有名なところなのだろうけど、どんな道が、どんな景色が広がっているのか想像もつかない私たちにとってはどこを走ったものだか見当もつかないので、友人宅のカンヌからもう一家族の友人宅があるAix les Bainsというところまで、いくつかの峠を通りながら単純に北上していくことにした。


昔ながらの姿が残っている村々が多い。

全く期待せず登った一つめのCol d’Allosの頂上で、雄大な景色に感動した。
車で誰もが簡単にこれるような峠なのに、ほんの十何キロ離れれば何でも揃うスーパーマーケットがあって、ほんの何十キロ先には大都会があるのに、心が洗われるような美しく静かな景色が目の前に広がる。美味しい空気を思いっきり吸い込んで、幸せな気持ちで下る。
ほんの3,40kmの神秘的な山々の別世界のあとは、小さな可愛らしい村々がある。美味しいパンやチーズ屋さんがあるのも嬉しいし、昔ながらの可愛らしい景観を保ちながら、生活感もたっぷりだしている村々を見れるのが楽しい。そしてまた峠を登って別世界へ行く。
フランスで一番美しい村で賞(?)をもらっている(フランスにいくつかある)村も道中にあったので訪れてみたけど、そういう村はどうしても観光化されてしまっていて、可愛らしいのだけれども、生活感も薄いし、造りました感が多いのが否めなくて残念だった。
だけど特に観光客に知られることもなくひっそりとたたずんでいるような小さな村々がわたしには大ヒットで、去年のヨーロッパ走行も含めてフランスの村が一番私の好みじゃないかと思う。
パリも大好きな街だし、どうやら私はフランスが好きらしい。


ちょっとした路地だらけ


自然に文化に食。
地中海沿いの走行に続きフランスのアルプス走行も大満足。
今年の春はこの50年で一番雨が降ってひどい天気だったらしいけど、
6月の今は良い天気にも恵まれてさわやかな走行が続いている。
これからはいよいよスイス。
スイスのアルプスよ、期待を裏切らないでね。


2番目の写真の峠の反対側。ガラッと雰囲気が変わるのがいい。


こういう自然の花畑が好き。


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