Jun,29,2012

南米で標高4000m級の峠をクリアしてきた僕ら。アルプスなんて3000m級の峠もないし舗装路だし楽勝でしょ~と高をくくっていた。
ところがどっこい、標高差が100mだろうと1000mだろうと、峠が大変なのには変わりない。
フランスでは毎日のように峠に挑み、毎回毎回ひいひい言って走っている。

実はこんなに峠を越えなくても同じ場所まで谷底を通って辿り着けるのだけど、
天気がいい日には、ついつい自然と峠に向かってしまう。
それほどまでに、フレンチアルプスは美しい。


地中海からすぐのところに何十キロにも渡り素晴らしい渓谷が続いている

フランスのグランドキャニオン・ヴェルドン渓谷は、深いエメナルドグリーン色をした美しい川が谷底を流れる素晴らしい渓谷だった。深いエメナルドグリーン色がアルプスのイメージにぴったりで、“ああヨーロッパにいるんだなあ”としみじみ思ってしまう。
真夏はめちゃくちゃ混むみたいだけど、シーズンが始まったばかりの6月はまだまだ観光客も少なくて、でも新緑に溢れていて、お勧めのシーズンだ。


穏やかなアルプスの景色

そしてフレンチアルプスを北上するにつれて登場する美しい峠の数々。
初夏のアルプスの峠は、新緑がまぶしく、高山植物が咲き乱れ、キーンと冷たい雪解け水が草原を流れ、空は青く、空気はパリッと冷たく、そして雪山が堂々とそびえたっている。
小さな村々は背の高い教会を中心として可愛らしくまとまり、まるで風景画のように周りの景色と見事にマッチしている。
映画のワンシーンでも見ているような、美しいアルプスの風景。


さすがはツール・ド・フランスの国。ロードバイクを乗る人が多いし、峠道には自転車用の道標もある。


オール自炊な上に色々とラクシュアリーな食品を持っているので荷物が重い!!

ヨーロッパって本当に自然を大切にしていると思う。
遥か遠い昔から発展し続けている場所なのに、どこもかしこも人の手が入りこんでいるのに、
峠には綺麗な舗装路が通っているのに、街道沿いには大型スーパーも点在しているのに、
それでもこの美しい自然に手をつけて景観を破壊する無粋なことは決してしない。
自分たちの自然に誇りを持っているのが、自転車で走っているだけでも十分に伝わってくる。
大都会から少し移動しただけで、こんな雄大な自然を味わえるヨーロッパ。
こんな豊かな環境に住んでいるなんて、素直に羨ましい。


澄んだ小川の横でランチ


久しぶりに結構大きめな村を発見。小さい村々ばかりを通る日々だったので大きなスーパーを発見して嬉しい。


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