May,24,2012

童心に戻ってはしゃぎまくった日々だった。
夏休みの子供たちのように晩御飯食べながら寝そうになるくらい、毎日クッタクタになるまで遊んだ。
うーん、楽しかった!ガラパゴス。

何よりの思い出は大好きでたまらないペンギンと一緒に泳げたこと。
ペンギンはいつもものすごい勢いで泳ぐから、目の前を一瞬通り過ぎるのを見ることくらいしかなかなかできないのだけれども、大好きの想いが通じたのか、いやまぁたまたまなんだけど、
私の目の前50cmも離れていないところでしばらくジーッとしてくれて、しかも一緒に魚の群れを追いかけることができた。
もう胸がはちきれそうなくらい嬉しくて、改めて「諦めずにガラパゴスにやってきて良かった」と何度も口にした。


アオアシカツオドリ。足とクチバシが鮮やかな水色で美しい。ペンギンにも似た愛嬌のある鳥。

一緒に泳いでくれたのはペンギンだけじゃない。
アシカの子供たちはこちらがビビってしまうくらい私たちの周りをクルクルと楽しそうに泳いでくる。
陸の上にいるときにあんまり近づくとフーフー言って怒るんだけど、水の中では絶対に負けない自信があるからか向こうから積極的に近づいてくる。びっくりして「ひゃー」とか声をあげてしまうと益々喜んでもっと勢いをつけてびゅーんと目の前までやってくる。

海ガメは優雅に泳ぐ。
静かに水の中で手をヒラヒラと動かしながら優しく動いて行く姿は感動的で、その姿を心ゆくまで一緒についていって眺められたときはなんとも言えない充実感に包まれた。

海イグアナが集団で海を渡る姿は見ているだけでも楽しいのだけれども、たまにいたずら好きのアシカの子供たちに追いかけられて大慌てで溺れそうになっているのがどうしようもなく滑稽で、水の中で思わず笑ってしまって水を思いっきり飲み込んでこちらも大慌てになってしまったりする。


ほんとうはペンギンも撮りたかったけど、防水カメラを持っていないので残念。こちらはアシカくん。

こんなことが特にツアーに行くことなく、自分が好きなときに好きなだけ気軽にできるガラパゴス諸島はすごい。
もちろんツアーでダイビングもできるのだけど、今回はひろの耳の調子が悪かったのもあってダイビングはしなかった。私一人でダイビングに行くこともできたのだけど、何だかこのノンビリ自分のペースでのスノーケリングが本当に楽しくて、思い残しはない。


マングローブの新芽

楽しいのは海の中だけじゃない。
陸のカメも迫力満点の大きさ。
かつて人間によって大量捕獲されたカメは生体数が激減していて、ガラパゴス諸島内のセンターで飼育され自然に戻されている。島々によって生息している種類も違っていて、有名なロンサムジョージのようにもうこの世に1匹しかいない種もいる。
センターで見るカメも今まで見たことのないような大きなカメで島ごとに違う柄や形などを見ているだけれでも面白いのだけれども、やっぱり森を歩いているときに偶然出会う方が感動が違う。


かくれんぼしているのはカメさん。

ただ単純に距離が近いということもあるけれど、このようなセンターで飼育されて放されたカメなのかもしれないけれども、自然の中に住むカメの行動を間近で観察するのは面白い。
ズッコケそうなくらいノンビリしているのだけれど、ちょっとでも不快に感じるくらい近づくと「シューシュー」とゴムボートに空気を入れるエアーポンプのような音を立てて首を引っ込める。
臆病者はなかなか顔を出してこないけど、こちらがじーっとしてると顔をニョキッと出して様子をうかがってくる。彼らの目に私たちはどう写っているのだろう。
右向いたり左向いたりして、一生懸命に目を合わせてくる。さっきまでムシャムシャと食べていた草が口のまわりについていたりしているところがなんとも可愛らしい。


サンタクルス島のカメはフリルが大きめなのがかわいい。島によって生息している種が違っていて甲羅の形が結構違う。

海の中では活発なアシカも陸ではデローンとドデーンと横たわっているばかり。
それが酔っぱらいのオヤジっぽかったり、ちっちゃく丸まっていて愛くるしかったり、見る者を全く飽きさせない。ガラパゴスで一番目にしたのはアシカだったけど、一番のお気に入りもアシカだったなぁ。海の中のアシカも陸の上のアシカも連れて帰りたかったくらい可愛かった!


揺れている船の上からかろうじてペンギンの写真を撮る。ガラパゴスはやっぱり防水カメラがほしーい!!

それに足がビビッドな水色のアオカツオドリや求愛時期にはオスの喉が大きなハートの風船のように膨らむグンカンドリ。カラフルなバッタに、見事な狩りをするペリカン。挙げればきりがないほど沢山の動物たちが登場してきてあっという間に一日が終了する。
はぁ、本当に楽しい日々だった。
美味しい刺身、煮魚、焼き魚にと安くて美味しい魚が手に入る自炊の日々はボーナス。
まさかガラパゴスにこんな楽しみまであったとは。
最後の最後まで南米はびっくり箱のようなところだったな。
南米最高!


ある朝の朝食。3人で朝あがったばかりのマグロの刺身を1kg(ナントたったの320円なり)


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