May,27,2012

世界自然遺産第一号にして世界危機遺産にも指定されているガラパゴス諸島。
常にガイドと一緒じゃないとどこも歩けないような厳格な保護エリアだと思っていたのだけど、実際のガラパゴスは意外と普通の都会。

中心となるサンタクルス島には1万人以上が住んでいて、立派な港町もあり、ほとんどの宿にはWiFiまで備わっているのだから、全然イメージと違って驚いてしまう。
島には普通に牧場があったり、人々が犬を飼っていたり、山をブルドーザーが切り崩していたり、アシカに観光客が餌をあげて喜んでいたりと、「ううん、これでいいのかエクアドル政府よ。」と突っ込みを入れたくなる場面もチラホラ。
家畜や犬といった人間が持ち込んだ動物がガラパゴスの固有種を脅かしているじゃなかったっけ?

でもまあ、本当はこういう環境問題も深く考えないといけないのだろうけど、
初めて島を訪れた僕らには正直そんな心の余裕はない。とにかく動物たちとの楽しい触れ合いの日々に楽しい!楽しい!とはしゃぎ続けて終わった9日間だった。



海イグアナ。強面だけどノンビリもので、アシカにもよくおちょくられているかわいいヤツ。藻しか食べないらしいので恐れる必要はありません。

しつこいけれど、とにかく「楽しかった」くらいしか言葉が出てこない。
珍しくて愛らしい動物たちと一緒に歩いたり泳いだりするのに、「楽しい」の他にどうやって表現したらいいというのだ。
クルーズ船で離島に行ったわけでもないし、耳の調子が悪かったのもあってダイビングができなかったのは残念だったけれども、これが絶対に見たいという鳥や魚がいた訳でもなかったので、気軽に行けるスポットを回るだけでも十分に楽しめた。

だってビーチでスノーケリングをしているだけで、イグアナやアシカや海カメと一緒に泳げる場所なんてそうそうない。
陸を歩けばイグアナやリクガメと遭遇し、日帰りツアーに参加すれば青い足の鳥やお腹をハートの形に膨らませた鳥に出会えたりペンギンと一緒に泳げたりするのだ。
これじゃあ、はしゃがない訳にいかない。
スノーケルをしたり、ツアーに行ったり、散歩したり、毎日朝から夕方まで動きまくっては、疲れ果ててぐっすりと眠る幸せな日々。


珍しいカラフルな色のバッタ。飛行中はさらに存在感抜群で、思わず鳥が飛んでいるのかと思ってしまうほど。

ガラパゴスの人々はとてものんびりしていて、観光地にありがちなガツガツとした感じがないので気持ちがいい。
物価だってエクアドル本土より少し高いとはいえ、何せエクアドル自体の物価が安いので、東南アジアのビーチ並みに財布を気にせず楽しめる。もちろん何千ドルもするような豪華クルーズもあるけれども、僕らのように一人10ドル~15ドルの安宿に泊まって自炊をする生活でも全然違和感を感じない。
動物の存在を除いても、のんびり気持ちよく過ごせる素敵な島々なのだ。


葉っぱの中に埋もれているハート型の風船のようなものはグンカンドリのオス。求愛時期のみ喉を大きく風船のように膨らませてメスにアピール。


上の写真ではいまいち全体像が分からないので、可愛らしい絵がお土産物屋さんに飾ってあったので拝借。

ガラパゴス諸島。
ここは名前ばかり有名なナンチャッテ観光地じゃなく、ホンモノの素晴らしい場所だった。
この素晴らしい自然がいつまでもいい形で残ってくれることを願って。


手足のしまい方がかわいすぎる。


ノンビリしていたイザベラ島。私のイメージの中のガラパゴス諸島とは全くかけ離れた東南アジアの田舎のようなところ。


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