May,06,2012

気づいたらもうコロンビアもあと2日。
ひさびさの自転車走行から半月以上も経った。
怠けモノな私たちだけど、コロンビアの山道を頑張って走ってる。
すっかり鈍っていた体もしまってきたし、胃袋もちゃっかり大きくなった。



ペルー以南のアンデスに比べたら楽勝よね、って思っていたコロンビア走行だったけど、
ところがどっこい、一日で標高1000mアップは当たり前、2000m以上アップの日だってあったし、峠がなくても小さいアップダウンがひたすら続く精神的に辛い日もあった。
それに慣れない蒸し暑さで参っている。
全然楽じゃないじゃーんと口を尖らせてみたりもするんだけど、
でも毎日汗かいて山を登り降りするのはやっぱり好きなようで、
「今日もまたビールが美味いなぁ!」で幸せに一日が終わる。


これまたペルー以南のアンデスに比べたらコロンビアのアンデス景色は大したことがない。
なかなかな立派な山景色が続くのだけど、南のアンデスが凄すぎてついつい比べてしまって、一眼レフカメラを出してまで写真を撮ろうという気にならない。
おととしパタゴニア地方を走ったときに、この先どんな景色にも感動しなくなってしまうのではないかと心配になったけれど、ノルウェーやアルプスには感動できたし、ペルー以南のアンデスにも大感動だったわけから、麻痺しているわけではないのだと思うけれども、
凄すぎる景色を見過ぎた後では残念ながらコロンビアの山々は心に響くほどではない。


ちびっこたちの歩くスピードしかでない坂道

それでもコロンビアの日々は楽しい。
旅そのものが非日常なのかもしれないけれど、ハイライト続きでエクストリームだった南のアンデスに比べてコロンビアの日々は自転車生活の日常で、小さな気づきの大切さを思い出すことができたり、穏やかに考え事をしたり、ゆっくりと日々を楽しむ走行だった。
私にとって自転車に乗っている時間、とくに地味に坂道を登っているときは、瞑想しているかのように集中し、心が浄化されていく大切な時間だと気づく。


サイクリストが多いコロンビア。おじさんたちにはフルーツ買ってもらったり、コーヒーをごちそうになったり。

初心に戻って、自転車をこぐ日々の楽しさを思い出す。
汗をかく気持ちよさ、お腹がぺっこぺこになって食べるご飯の美味しさ、キンキンに冷えた飲み物が喉を通っていく爽快さ、体がくたくたになって寝る気持ちよさ。
そして通りゆく人々と挨拶をして笑顔を交わすことの幸せさ。
いつも同じことを言ってしまうのだけど、結局はこのシンプルなことが一番大事なことだったりするって思うのです。


今日もいっぱい走ったなって宿の屋上でストレッチしながらしみじみ。


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