Apr,27,2012

口角をキュッとあげて、思いっきりニッコリ笑ってHola!って挨拶をする。
そうするとはじけるような笑顔でHola!って返事が返ってくる。

と、期待しているんだけど、
表情を変えずにこちらをじーっと見られて終わる。

風船がシューとしぼんでいくように、私の顔もしぼんでいってしまう。
行き場をなくした口角を上げていた筋肉が、重力の方向へだらんと寂しそうに戻っていくのを感じながら、悲しい気持ちでいっぱいになる。


ボゴタを出てからの道もなかなかハード。1kmで100m登る道も。急だけどアスファルトだからなんとか登れる。

コロンビアを走り始めてもう5日。
コロンビアのスタート地メデジンでは、心温まる人々との触れ合いが嬉しくてたまらなかった。
首都のボゴタではメデジンのようなフレンドリーさは感じられなかったけど、どこも首都のような大都市はそんなものだと思っていたから、あまり気にもならなかった。
そりぁメデジンの人たちが素敵だったから期待しすぎていたのかもしれないけれど、それを十分に差し引いても、この5日間コロンビア人にフレンドリーさを感じられない。


スーッと伸びたヤシの木がかわいい景色

挨拶をしてもじーっとこちらを見ているだけで、挨拶を返してくれなかったり、
一応挨拶は返してくれるのだけど、顔は笑っていなかったり。
こちらがびっくりするような大声で、アグレッシブな態度で何か言われたり(これが結構あって怖い)。
もちろん、向こうから手を振って声をかけてくれる人もいるし、
ニコッと笑ってくれる人もいる。
でもどうしても無表情でこちらを見ているだけの人たちの顔が忘れられなくて、
どうも寂しい気持ちになってしまう。
たくさんの国々を走ってきたけれど、こうやって無表情でこちらを見てくる人たちっていうのはそんなにいなかったんだけどなぁ。


コロンビアはカフェが多い。美味しいコーヒーに巡り合える確率は低いのだけど、カフェの雰囲気は好き。

それでも、きっと今日こそはコロンビア人の笑顔に会えるって信じて、
口角をキュッと頑張って上げて、大きな声で挨拶をしてみる。
これだけ敗北していると、結構勇気がいるんだよな。
でも今日は3分の一くらい元気な返事をもらえたから、少しはいい結果だった。

不思議なもので、街に入るとコロンビア人の印象は変わる。
しつこいようだけどメデジンほどの良さはないものの、宿を探してキョロキョロしていたりすると「どうしたの?」って声をかけてくれたりするし、お店や食堂の人たちはニコニコと気持ちよく接してくれるし、街ですれ違う人たちも目が合えばニッコリと微笑んでくれるので嬉しい。
何なんだー?このギャップ。


田舎でも都会でも、ワゴンにコーヒー入りの魔法瓶をたくさん詰め込んだ売り子たちの姿が。

でも、諦めずに明日も元気よく挨拶をしようと思う。
よろしくね、コロンビア人。


CARNEとは肉のこと。肉BBQあります!なんて看板みるとお腹がぐぅーっとなる。


もちろんフレンドリーな人たちも!!コロンビアではアメリカンな英語で話しかけてくる人が多い。


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