Feb,15,2012

ずっと楽しみにしていた遅めのお正月休みをサンティアゴで取ることにした。
本当はもう一回アンデスの峠を越えて大好きなアルゼンチンワインの名産地メンドーサで休憩しようと思っていたのだけど、何事もプラン通りにはいかないもの。
最後の峠越えをやめて、寄る予定もなかったサンティアゴにバスで行って都会の用事を済ませてからさらにバスでメンドーサへ移動して牛肉&ワインをお供に休憩しようと計画を変更した矢先、
思いのほかサンティアゴが極楽だったので、さらにプランを変更して、結局サンティアゴで10日間も休むことになった。

しつこいようだけど、登りたかった最後の峠はピルカス・ネグラス(Paso Pircas Negras)という一年に2か月しか開いていないアルゼンチンとチリの国境。
はぁ、登ってみたかったけど、標高400mのコピアポから再び4000m超えの峠越えは、もう心も体も悲鳴をあげていて無理でした。

都会の用事。
その1、撮りためた写真をDVDに焼いて日本に送ること。
郵便事情が良い国から定期的にDVDを送っています。
アルゼンチンは首都ブエノスアイレスからですらたんと届かない可能性が高いと聞いていた。
メンドーサからだったら尚更怪しいし、次訪れる予定の大都市というと治安が心配なブラジルになってしまって、リオやサンパウロに到着するまでにパソコンやカメラが盗まれてしまうのも怖いので、アルゼンチンより信用できそうなチリのサンティアゴに寄って送ることに。
DVD20枚を航空便で、1600円で送ることができました。
2週間かからずに無事日本へ到着。

その2、壊れた自転車のパーツ、服やギアの買い直し
サンティアゴぐらい都会なら何でも揃うはず!と鼻息荒くして向かったアウトドア専門のショッピングモール、MALL SPORTS。
サーフィン、ボディボード用の人工波、クライミングウォールなどあって、コンセプトは悪くないのだけど、何せ品揃えが悪くてションボリ。結局何にも買えずじまい。


一応立派な自転車ショップ、アウトドアウエアショップ、総合アウトドアグッズストアなどあるにはあるのだけど、、、。

服の修理 atパタゴニアストア
ダウンジャケットとウィンドブレーカーに穴が開いてしまったので修理してもらいました。
全てが直せるわけではないけれど、スタッフは英語も可なのでお持ちのパタゴニア製品に修理が必要になったらまずは相談を。
これからパタゴニア地方に向かうのにウエアが足りない!そんな旅人もぜひ。
良心的プライスで購入できます。

★Patagonia Santiago Store(直営店)

地下鉄El Golf駅から歩いて5分ほど。
住所:Don Carlos 2945, Las Condes, Santiago

※パタゴニア社ウェブサイトからはMall Portal La Dehesa店の住所(Avenida La Dehesa 1445, Local 2074, Lo Barnechea, Santiago)しか出てきませんが、上記El Golf店が1年前にオープンしています。El Golf店の方が中心地からも近いし品揃えも断然豊富です。

都会の用事を済ませたら、さぁ出発と思っていたのだけど、サンティアゴ予想に反して居心地が良くて、結局ここで10日間の大休憩。
街並みが素敵なわけでも、観光アトラクションがあるとかいうわけでもなく、格別旅人を引きつける何かがあるわけではないのだけど、今の私たちが欲しかった「心地よい生活」な滞在をするのに最適なサンティアゴにすっかりとフォーリンラブしてしまったのです。

フォーリンラブしてしまったサンティアゴの魅力
**食材**

★ ローカル市場:Mercado Vega(Grande,Chicoの二つが並んでいる)
新鮮な野菜、フルーツ、肉が安い。お隣アルゼンチンに比べて野菜の種類が多いのが嬉しい!!
料理するのが楽しくなります。土曜日午前中は特に活気があって楽しいし、さらに野菜の種類も豊富でgood。私たちはシーズンだったのか美味しいイチゴが1kg120円ほどで買えて、イチゴシェイクにして楽しんだり。
Vega Chicoには安食堂がたくさん。ものすごく美味しいから絶対!という程ではないけれども、コスパよし、味もよし。なんだか自分で作るのが馬鹿らしくなるほど安い。
Vega Chicoを川側に出た向かいにある新しめの市場にはフルーツジュース屋さんがあって、こちらも美味しい。


久々にわさわさした市場にテンションが上がる。

★ 韓国食材屋:Asi Market
★ 中華食材屋:中國屋
同じ通り沿いに並ぶ2軒。いずれも日本食材も手に入るウハウハ空間。

★ 韓国ベーカリー:Patisserie Pasteleria Cafeteria
1個たったの60円のシュークリームがお気に入り。そうそう、こういうシュークリームが食べたかったのよ。日本のみたい。他のパンも日本の素朴なパン屋さんのものみたいで美味しそうでした。
住所:Santa Filomena 344/ 346, Recoleta(Patronato通りとRio de janeiro通りの間)。カフェが一緒になったパン屋さんなのですぐにわかるはず。

**レストラン**

休暇のなかの休暇ということで、レストランにもちょこちょこ行きました。
当たり前なのだけど、ワインはワイングラスで飲むのがいいですね。
いいワイングラスでゆっくり飲むと2人で一本でも十分満足だということに気が付きました。
いつもはアウトドア用マグカップでグビグビとビールを飲むように飲んでいるので2本は必要だったのだけど。
世界的にはアルゼンチンワインよりも有名なチリワイン。
今回は少し高めのものもトライしてみたけれども、やっぱりアルゼンチンのマルベックのほうが好みです。

★お薦めレストラン:Pizzeria Tiramisu
Patagonia Storeのスタッフに教えてもらった、とーっても美味しいピザ屋さん。
ものすごく広い店なのにランチもディナーも開店とともに満席になるくらい人気。
ピザのクオリティーの高さは勿論、雰囲気もスタッフもよくて、素敵な外食を楽しめる場所。
ワイン1本、ピザ、サイドディッシュ1品ずつ、デザートで3~4000円。
一度目は久々の味だから感動したのかと思ったけど、リピートして美味しさを再確認。特にピザ生地が最高。エスプレッソジェラートもウマウマ!


こちらはサーモンのカルパッチョ。付け合わせのパンもまた素晴らしく美味しい

★意外とハマるストリートフード:Mote con huesillos
チリの(サンティアゴだけ?)夏の飲み物で、そこらここらの露天で売っているモテ。
乾燥桃と麦のさっぱりした飲み物。見かけもいまいちだし、モモと麦って??って感じだけど、これがまた甘みと酸味のバランスがよく、さっぱりとしていて、暑い日中にはたまらない。
お店によって少々味が違う。一口目はパッとしなかったのだけど、飲めば飲むほどハマった一品。

★がっかりレストラン:金太郎(レストラン)
生サーモンが食べたくて訪れた。サーモンはそれなりに美味しかったのだけど、値段の割にボリュームがいまいち。感動もいまいちでションボリ。


乾燥桃はしっかりと戻っていて、プリプリで美味しい。

**宿**

長く居るために一番大切なのは宿。
宿の居心地で街の居心地の80%は決まるようなもの。
他にも何軒か見たけれど、サンティアゴの宿はレベルが高いのでは。

★ Hostal del Barrio
まるで友達の家にお邪魔したかのような一軒家を改装した宿。
オーナー:クリスチャンの、友達のような、でも近すぎず遠すぎずの距離感が心地いい。
掃除もしているし綺麗にしてあるけれども、清潔度はもう一歩!(汚い訳では全然ない)。キッチンはベーシック。
部屋は全体的に広め。私たちが泊まった部屋はベランダ付きでワンルームマンションのような広さ。ゆっくり滞在型向け。
ダブルルーム(バスルーム共同)朝食付き:1泊2万ペソ(約3000円)

★ Hostal el Castillo
Barrioと同じストリートにあるので周りの環境の良さは一緒。
新しいだけあって、清潔度はこちらのほうが高い。ドミのベッドも硬くて素晴らしい。コモンルーム、キッチン、バックヤード、バスルーム、すべてこちらの方がファシリティー良し。スタッフもとてもフレンドリー。
8人ドミトリー朝食無し:1人7000ペソ
3人ドミをダブルルームとして利用出来る場合もある。その場合は1部屋2万ペソ朝食無し。


hostal del barrio

**安全性**

南米の大都市だけに日本のように安全です、というわけではないけれども、
基本的なことを気を付けていれば大丈夫な街。
夜出歩くのも問題ないし、周りの人々の空気も緩い感じで、南米の首都の中では一番安全なのでは?
とはいえ、市内バスがプリペイドカードオンリーになって現金では払えなくなった理由は、バス強盗が多発したからだそうで、ここも南米ということを忘れてはなりません。
それでも、かなり緩い気持ちで過ごせた、居心地のいい街でした。


毎日食べたもの、ここにいる間に食べたいもの、作りたい物、リストアップしてみたり。


© yokoandhiro All rights Reserved. | 管理者ページ