
クスコで誕生日を迎えた。
偶然だけど、10年前、2001年の誕生日もようこと一緒にクスコで過ごした。
10年前は同じ宿の人たちにお祝いだとディスコに連れていかれ、泥酔して深夜に宿に歩いて帰ろうとしたら現地人に絡まれそうになって、本気で怖い思いをしたものだ。
今年はもう少し大人になって、ものすごく美味しいレストランで、美味しいピスコサワーで乾杯した。
それにしてもまさかまさか、同じ街で再び誕生日を迎えることになるなんて思ってもみなかった。

10年前もようこと一緒だったけれど、まだ結婚もしていなかった。
アウトドアに目覚め始めたばかりのバックパッカーで、自転車なんて全く興味がなかった。
あの時はボリビアの荒野でチャリダーという人種を初めて目撃して、この人たちは頭がおかしいのか死にたいのかどちらかなのだろうと、真剣に心配した。

あれから10年。
チベットでチャリダーデビューを果たし、日本で社会人デビューを果たし、晴れてようこと結婚し、唐突に札幌に移り住み、そして自転車世界一周に旅立った。
10年前にクスコで泥酔していた僕たちは、まさかこんな10年間を過ごすなんて、想像すらしていなかっただろうに。

今から10年後、僕たちはどの国で、どの街で、いったい何をしているのだろうか。
ひょっとしたら今の僕たちには予想もつかないような日々を過ごしているのかもしれない。

10年後に、自分たちがどんな日々を過ごしているのか分からないって、なんだかワクワクする。
「歳を取ると、それだけ選択肢が狭くなっていく」と言う人もいるけど、それは違うと思う。
確かに昔はあったけど今はなくなってしまった、そんな選択肢もあるけれど、その逆だってたくさんある。
「僕たちには無限の選択肢がある」なんて青臭いことは言わないけれど、自分たちの意思で先を進んでいくのに十分なほど、僕らの目の前には沢山の選択肢が広がっている。
10年先の僕たちも、さらに10年先の事を予想すらできないような、そんなワクワクする人生を過ごしていられるだろうか。
10年後、このブログを読み返して“昔は楽しかったねえ”なんて寂しい事をつぶやいていないように、これからも楽しくアクティブに、二人の人生を楽しんでいきたい。



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