Nov,15,2011

ペルーのアンデスの走行23日中、テント泊したのはたった1日だけだった。
しかも自炊は0回。調理用ガスバーナーの燃料1Lのホワイトガソリンも、クッキングオイルも、500gのパスタもたくさんの調味料もただの重いおもりになっただけ。
これらがなければ10kgは軽く違ったよなぁ。ダンベル持ってエクササイズしてるようなもんだと思えばいいのかな。


道端で家から持ち寄ったお惣菜を売るおばちゃん。自転車旅じゃないとこんなところで食べることを選ばないと思う。おばちゃんの芋と豆の煮込み、めっちゃ美味しかった!

マイナーな道とはいえ、人が住んでいなかった区間がほとんどなかったルートだった。
東アフリカの道を思い出す。東アフリカも土地という土地は農地になっていたもの。隠れてトイレするのが大変だったけれども、ペルーのアンデスも同じだった。
アンデスの凄いところは標高が4000mを超えようと人々は住み続けているところ。
もちろんチベットなんかも高山に人々は住んでいるのだけれども、比較的高山の中のフラットなところに住んでいることが多かった気がするし、家々が延々と続くこともなかったし、畑などがこんなにもなかった。
今回通ってきたアンデスの山々にはほとんど平地が存在せず、山の急斜面にイモやら穀物やらの畑がまるでパッチワークのように連なっている。この山々にもともと木は生えていなかったのか?それとも全て伐採してしまって畑にしてしまったのか?もしも後者であればこの山々はいつ崩れてもおかしくないであろうけど、何せ山の高さが4000m以上ある山々。どこまで崩れたりするんだろうか。なんて色々考えてしまう風景が続いた。


パッチワークのような畑が延々と続く。

そして村々の数もとても多かった。しかも上記のとおりテント泊は1回こっきりで済んだくらい宿も多かった。
宿があることは事前情報でも知っていたのだけれども、アンデスの山の中のこと、きっと「ひょえー」と委縮してしまうような宿しかないのだと思っていたからテント泊が続くのだろうと、これまた重い赤ちゃんのお尻拭き用の大きなウェットティッシュとかも買い込んで、ばっちり用意をしてきた。
それが拍子ぬけするくらい立派な宿が多くて、嬉しいサプライズだった。
立派っていったって、私たちが泊った宿の写真を見たら「うわっ」て思う人の方が多いのかもしれないけど、私たち的には合格。ベッドマットも驚くほどしっかりしていることが多かったし、壁も日干し煉瓦とかじゃなくてコンクリートだったり、トイレも便座はなくとも水洗だったし、なんと泊った宿の半分はお湯シャワーを浴びれることだってできた。それに古いところでもちゃんと掃除が行き届いていて気持ちがいい。
しかも宿代は二人で平均600円。
一人300円だったら俄然宿に泊るでしょ。


この宿なんてパリっとした白いシーツ、硬いベッド、湯量たっぷりのシャワー、明るい部屋&バルコニー、wifi付きで1200円。思わず連泊しようかと思ってしまったほど。

そして食堂に困ることもほとんどなかった。
宿がある村には必ず食堂があって、毎朝遅くとも7時にはがっつりペルー式朝食(肉炒めや揚げ物&お米)が用意されているから朝からモリモリとそれをいただいて出発する。
がっつりな朝食定食も100円くらいで食べれるんだからわざわざパンとか買って自前のジャムなどをつけて食べる必要もなし。


典型的なペルーの朝食。メイン、パン、きなこミルクのような栄養満点のドリンク付きで約100円。

しかも朝からがっつり食べるとめちゃくちゃ元気に走れる。
昔なんかの雑誌で朝からステーキとか天ぷらとか食べる女優さんがいるって書いてあったけど、
朝からがっつりご飯は癖になる。
もちろん食堂があるタイミングにもよるのだけれど、少し遅めのビッグ昼食を食べて、夕食はパンをかじるだけとかお菓子で済ませてしまったりだとかが一番いい。何せ日が暮れてしまえば特にすることもないし疲れているので7時8時には寝てしまうのだから夜はあまり食べる必要なしなのです。


これは唯一いけてなかった宿。宿の廊下にテントを張らせてもらって宿泊。


ヨーロッパから飛んできたばかりだった最初の方はこの外観を見て「うーん」と思ったけど、今写真を見てみると結構いけてるじゃんと思ってしまったり。麻痺って怖いわ。

あとは田舎の商店でも冷たい飲み物が売っていたら満点だったのなぁ。
いえいえ、贅沢は言いません。


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