Sep,11,2011

ドロミティからオーストリアに入った。オーストリアに入ったとたんに長閑な山間部といった風景に変わった。連日絶景つづきだったので、なんだかホッとした。
ドロミティの高い物価からリーズナブルな物価に落ち着いたのもホッ。
ホッとしたらどーっと疲れがやってきて、とうとう念願の休憩日を設けた。

さぁて、そろそろ写真の整理をしたりブログを書かなくてはならない。
でも休憩が久々すぎて、なかなか心を落ち着かせて日記を書くという気持ちになれない。
まずは洗たくして、繕いものをしたり、壊れているものを直したり、連日の峠やハイキングでガタガタになった体をほぐして、ふぅーっとしたら一日が終わっていた。

今日の収穫はずっと迷っていたこの先のルートが決まったこと。
クネクネ峠はこの先スイスまでお預けかと思っていたのに、スロベニアのアルプスへ向かうことに決定したのでまた峠道はまだまだ続くことに。


ギア変えろだって、18%だって、アッハッハーと片手で写真をパチリ中のひろ。まだこのときは余裕。

ヨーロッパではルートを決めるのが恐ろしく大変。まずはどこに何があって、どのエリアの道がきれいでということを調べるだけでもえらく時間がかかる。
「地球の歩き方」はさっぱりと自然系のことは書いてないし、情報が極端に少ないからロンリープラネットを読むことになる。情報量も多い分、読まなくてはならない量も多い上に英語だから疲れていると読むのが面倒臭い。
ヨーロッパは何もない地帯が少なくて、選んで走る道は毎日のように必ず見所があったりもするから、
ルート決めのための少し先のプラン作りと、明日走るところがどんなところかを読み込む宿題が毎日山積みで、まるでハムスターがプラスチックの輪っかの中をくるくると回り続けるかのごとく忙しい。
目がまわりそう。


マジ勘弁してくださいの巻き。ノルウェーのときと同じ辛さプラス暑さでヘロヘロ。

それでも行き当たりばったりだけの旅はしたくない。
たまに「ガイドブックは使わない旅をしてます」ってちょっと自慢げにいう旅人に出会う。
何もガイドブックどおりの旅が楽しいとは全く思わないし、ガイドブックに全てが載っているわけではない。別に個人の自由だからどうしようと構わないのだけど、
でも、その土地のことの何も知らない、何も調べないのは勿体ないと思ってしまう。ガイドブックを読んだ上で、載っていないところも行けばいいじゃんって、私は個人的に思ちゃうのだけどね。

それはそうとして、ホッとしたのもつかの間、
翌日のオーストリア、スロベニア間の国境の峠は標高は1100mほどで、標高600mくらいしかゲインしないので余裕だと思っていたらノルウェー以来の傾斜角18%の坂。
18%にもなるとペダルをこげないので自転車から降りないといけないのは勿論、総量50kgの自転車を押して登るのも辛い。
アルプスでだいぶ鍛えられたかと思ったけれど、やっぱり足も手もつりそうになって、最後のほうなんて「ひぃひぃふぅー」。
休憩する度にサイクルメーターを見たらたった20mづつしか進んでなかったくらいハードだった。
でも、「きっついねえ」と垂れてくる汗をぬぐいながらもなんだかニヤっとしてしまった。嬉しいってわけじゃないんだけどね、嫌いじゃないなこういうトライアル。
っていつからそんなマゾになったんだ私。
でも、18%はなめちゃいかんね。


ふー、着いた!EUのシェンゲン圏内の国境は看板があるだけ。


yoko | Austria
© yokoandhiro All rights Reserved. | 管理者ページ