Jul,16,2011

さあ、暗めファーストインプレッションから始まったドイツ。
つまらないわけではない。
それどころか私たちは今まで以上に弾けてる。
まずビールが安い、物価が安い。


ドイツに入ってすぐ、スーパーにトイレを探しに入ったひろがホクホク顔をして帰ってきた。
「大変だよ、1.5Lのコーラが40セント(約50円)って書いてあるんだけど、ホントかな?」
北欧に比べてドイツは安いとは聞いていたけど、まさかまさか1.5Lのコーラが50円で売ってるわけがない。ノルウェーでは400円くらいしていたモノだ。
2人とも???な状態で再び走行を開始した。
昼時になって今度は二人でスーパーに入る。
ほとんどの価格表示が1ユーロ以下で、100円以下で買えるものの多さに思わず目をこすって価格を見直してしまったほど。何かトリックがあるのではないかと疑ってしまうほど安い。
そしてビールらしきボトルの価格が0.30と表示されているところで2人ともぴったりと足が止まってしまった。500mlのビールが35円?
「まさかね、まさかね」と言いながらラベルを入念にチェックする。
ビールって書いてある。アルコール度数も5%って書いてある。
35円くらい失敗したって大したことはない、購入して恐る恐る飲んでみた。
間違いなくビールで、普通に美味しいビールで、グビグビ飲んで昼寝した。


美味しいホットドッグだってたったの1ユーロ!イエーイ!!

この昼休憩以降2人のテンションが異常に高くなったのは間違いない。
「何食べる?何飲む?、っていうか次の休憩時間もビール飲んじゃう?」
北欧の国々も予想していたよりはスーパーでの物価が高くなかったので、そんなに節約節約と頑張っていたわけではなかったけど、それでも高い値段のものは自動的にパスをして、いつも値段には気をつけて手頃価格やセールしているものばかりを手に取っていた。
それがここドイツではどうやら欲しいものを欲しいだけ購入できそうで、この開放感がたまらなく嬉しい。スーパー内をくるくる回ってあれも買えるこれも買えるとウキウキする。
結果、いつもと大して変わらないものしかカゴには入っていないのだけど。
それでも「私は何でも買えるのだ!」っていう開放感だけで、それだけで満足。


私の大好物でひろからは評判の悪いグミの大手ブランド「ハリボー」はドイツ産。大きなパックでも一袋100円しない。(日本では小さいパックでも2,300円する)ドイツでは欲しいときに欲しいだけハリボーを買うことに決めた。うふ。

ドイツに入国して2日目、私たちが旅に出て1000日目記念を迎えた。
湖が点在する国立公園付近のキャンプ場で、最高の天気のなか一日休憩日を設けて、
ドイツといったらビールとソーセージ!という夢に描いていた休日を送った。
何十種類もあるビールの中から選ぶのだけでも楽しい。


ビールに囲まれて幸せなひろ。安いのでいくらでもどーぞといいたいところだけど、自転車で持って帰るということを忘れずにね。

天気も爽やか。快晴の日にキャンプ場でゆっくりするのはヨーロッパに入ってから初めてだ。
北欧では晴れたら走らなくちゃという強迫観念があったので、晴れの日のキャンプは嬉しい。
暑くて日陰に避難するほど日差しが強い日で、寒かったノルウェーの日々を思いだす。
すべてものがカラカラと乾いていて、暑いのだけど日陰は涼しくて、ビールを飲みながら眩しい青空を眺めながらウトウト眠りに落ちてみたりする。
幸せな休日。
この1000日間いつもholidayだったわけだけど、観光もしない、人とも会わない、自転車をこがない、といった何にもしない休日という日は意外とあまりない。holidayのなかのホリデイ。
つぎのホリデイもまたこんな「幸せな夏休みの一日」をテーマに過ごしたいな。


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