May,14,2011

私たちの予定は勢いで突然変更する。
そもそもこの自転車旅のスタート地だって、ある日突然トルコに決まった。
何か月も前から温めていたプランが一日でガラっと変わってしまった。
中米に行った時も次はどの大陸に行こうかずっと悩んでいたのに、突然一晩で中米に決まって翌日にはチケットを手にしていた。
今回は、いろんな理由で自転車旅の再開まで1か月ほど時間が空いてしまい、気がつけば飛行機のマイルもたまっていた。
そこで「自転車を置いて3週間ほどバリ島に行きましょう。」と、バリ行きも唐突に決定した。
マイレージ利用がこんなにも楽にできるとは知らなかった。ウェブ上でポンポンポンとクリックしたら、4日後のフライトの予約があっという間に完了した。

これっというときは二人の意見が突然ぴったりと合い、その勢いでエアチケットの手配がうまくいったり、スケジュールが上手に調整されたりと、ストレスなくパパパッと決まる。
反対にいえば、なんだかチケットを買うのに手間取ったり、微妙に日にちが合わなかったりするときは、すっぱりと諦めてしまうほうがいいのだと思うようにしている。

なにせ突然決まったバリ行きなので、ほとんど情報もなかった。
バリといえばビーチボーイがウザくて一人旅の女性は大変だというイメージが大きかったから、
興味はあったものの一人で旅していたときは「行きたい場所リスト」からは外していたのですっかり忘れていたけれど、この島は奥深い文化にサーフィンにリラックスに買い物にと、多方面にわたって優れた観光名所だということに、ガイドブックを読みながら今更ながら気がついた。
もしかしたら凄いところかもしれないと期待を膨らませながら飛行機に乗ってまずはシンガポールへ。
そして前回のロンドンに続き、再びシンガポールの空港で泊って、翌朝の便でバリへ向かった。
この約1か月で空港に泊ったのも3回目。
シンガポールの空港は無料Wi-Fiも飛んでいるし(インフォメーションでパスワードがもらえる)、フリーのパソコンもチェックイン後のエリアに何台も設置されているので、暇つぶしには事欠かない。
下調べ不十分で出発したけれど、おかげでいろいろと調べものができて満足。
あとはコンビニがあったらよかったのになぁなんて、贅沢はエスカレートしてしまうもんだ。

シンガポールでは空港から外には出なかったので、寒い空港の中でダウンを着て震えていたけれど、
バリに着いてあまりの暑さにボー然とした。
3言目には「暑い」と漏らしてしまうほど暑い。
エアコンが大嫌いな私は「絶対にエアコン付きの部屋には泊らないからね。」と断言していたものの、
少し自信が持てなくなりそうなくらい蒸し暑かった。
汗が止まらなくて気持ち悪いのだけど、でもなんだか久しぶりのこの感覚がたまらなく嬉しくもあった。

空港から出てすぐに緑がモリモリして美しい景色が目に飛び込んでくる。
もちろん街には近代的な建物が立ち並んでいて、洋服の人々も行き来していているのだけど、
バティックの布を腰に巻いたおじちゃんやおばちゃんがバイクに二人乗りしていたり、細かい彫刻が施されたお寺のような建物が見慣れた近代的な建物の合間合間に建っていたりする。
ふとタクシーの窓から隣を見ると、スーパーカブに3人乗りした家族のちびっこくんがこちらを見てニコッと笑った。
急にアジアに戻ってきたことを実感して、嬉しくてたまらなくなった。
新しい土地なのに懐かしさすら感じる、やっぱり私のルーツはここアジアなのだと強く感じずにはいられない。
ウブドまでのタクシー40分ほどの間に、すっかりバリが好きになってしまった。
バリなんてベタベタの観光地じゃない、ってちょっぴり(ちょっぴりだけよ)馬鹿にしていたところもあったけど、ファーストインプレッションは相当ヨシ。
これは期待以上に楽しい滞在になりそうです。


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