May,11,2011

この4月、ひろの妹、そして私の高校からの友人が結婚した。
結婚は面倒だからしないという人も多いけれども、やっぱり結婚は素敵だなと思う。
昔ほど体裁で結婚することがなくなってきた今は、余計に結婚そのものの価値はあがったのではないだろうか。
欧米人は結婚という形式を取らないカップルも多い。「君たちは何故結婚したの?」とよく聞かれる。
結婚した理由というより、結婚という形を選んだ理由を聞かれるのだ。

ひろと結婚して7年目になる。
出会って11年になるけれども、この人と出会えてよかったと心の底から思う。
子供もいない私たちは結婚してからと付き合っているときとそんなに関係が変わったわけではない。
もちろん、時が関係を深めていってくれているのは確かだけれども、
「結婚」したことで、何か2人の間で変わったものを強く感じることは日常生活ではなかなかない。

ただやはり大きく変わったこともある。
それは心だ。
付き合っているときから、それはもちろんひろのことは好きだった。
大事にだって思っていた。
でもどこか私は私だった。個人の私として個人のひろが好き。
何を決めるのも自分一人の決断。家族だって友人だって大切な存在だけれども群を抜いて自分が大切だった。
それはそれで楽しかったし、自分の決断なのだから成功すれば自分のおかげ、失敗しても自分のせい、シンプルでよかった。

今はもちろん自分も大切だけれども、彼も同じくらい、いやそれ以上に大切だ。
どちらかが死ななくてはいけないならば、私は先に死にたいと思う。
何を決めるのも二人で話し合って決めるようになった。ときに自分が思ったようにいかないときもあるけれども、話し合うことで思ってもみなかったアイデアに行き着き、一人ではたどり着けなかった結論へ導かれることも多い。
成功したときは2人で喜び嬉しさも倍増し、失敗したときは2人で反省して苦しみは半減する。
不安事も2人で分散すれば少なくなるし、
一心同体ということばは古いのかもしれないけれども、ひろとの関係を考えたときに一番先に思い出す言葉だ。

結婚という形をとらなくても素敵なカップルは世の中にたくさんいるのは知っている。
でも、結婚は結婚という形式そのものというより、お互いに一生、少なくとも長い間一緒に生きていこうという覚悟を決めるということが重要であり、
それが相手との精神的な関係を変えるものなのではないかと思う。
そしてそういう相手と出会えるということは世界中にこんなにも人がいるのに簡単ではない。
だからこそ、結婚をするということは素敵だと思う。
そういう相手に出会えたこと、そしてその相手と、自分一人では知りえなかった世界を見ることができること、本当に素晴らしいと思う。

大好きな友人琴子、大切なイモウト蓉子、本当におめでとう。
素敵なパートナーと人生の新しいステージを楽しんでください。

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