Mar,23,2011

ペンギンを立て続けに2回見に行った。
1回目はプンタ・アレーナスからマゼランペンギンが何万と住むマグダレス島へツアーで。
2回目はツーリストにはほとんど知られていない、自転車などの自前の乗り物がないとなかなか行けない貴重なキングペンギンのコロニーへ。
どちらのペンギンも最高だったけど、2回目のコロニーは2人だけで見に行けたこと、そして南極ツアーでもなかなか出会うことができないらしい美しいキングペンギンだったので、それはそれは興奮した。

私は鼻血が出そうになるくらいペンギン好きなのだけど、そこまでペンギンが好きでなくてもペンギンを見て不機嫌になる人はあまりいないだろうなぁと思う。
ペンギンのなんともいえないコロっとした体形、不器用に歩く様、不可解な団体行動、いつ見てもクスッと笑ってしまう。夫婦喧嘩してぶーたれても、きっとペンギンの映像でも見せられたら知らないうちに機嫌が直ってしまうだろう。
今回撮ったペンギンたちの映像は大事に取っておくようにね、ひろ。


マゼランペンギンのコロニー。一羽一羽の動きがなんとも可愛い。

キングペンギンのコロニーの存在は、以前出会ったサイクリストから知った。
本来はフエゴ島で繁殖していない種のキングペンギンが2,3年前からフエゴ島で繁殖を始めたらしく、
なかなか簡単には見ることができないキングペンギンを自転車で見に行くことができると聞いたのだけど、
詳しい場所が良く分からないと情報を得た。
それからというもの、北上してくるサイクリストに聞いたり、ネットで検索したりしてもなかなか場所が特定できずにいて悶々としていた。何せ新しいコロニーだけにあまり情報がない。
そしてある日とうとうひろが場所を捜し出した。
Good job,hiro!!


あと500mで風除けの中に入れるのに、、、。さらに10分爆風と格闘する。

いつも強風のパタゴニアだけれども、私たちがフエゴ島入りした2,3日は特別強風だった。
天気予報では今まで見たことのない警告マークが出ていて、何かと思えば強風注意報だった。
基本的には追い風であるだろうけど、強風が当たり前の地での強風注意報はいったいどれくらい強風なのかが恐ろしかった。
それはそれはなかなかの爆風で、パタゴニアの強風に慣れてきたのにもかかわらず、かなり苦戦した。
あと500m、目の前にすぐあるバス停で休憩しようと思っても、そこに行きつくのに10分もかかったりした。
向かい風でなくても追い風でも大変だった。
少し斜め後ろからの強風で、ペダルを漕がなくても時速30km以上出てしまう。
未舗装路上では油断すると斜め横にずずずーっと進んでしまって、反対側の道路の端まで滑るように持っていかれてしまって、何度も何度も道路から落ちそうになった。
とうとうあまりの速さに滑ってしまって自転車から吹っ飛んでしまった。
ひゃー、怖い。


シルエットが、色が美しいキングペンギン。

道路の方向が変わって、横風に変わったときには立っているのすら困難なくらいだった。
もう全てを投げ出して止めてしまいたくもなったけど、念仏のように「ペンギン、ペンギン、私はペンギンに会いに行くんだ。」とぶつぶつと呟きながら、キングペンギンに会いに行きたい一心で何とかつなぎとめた。
そうして出会えたキングペンギンは感動的だった。
凍えそうなほど寒いなか、太ももまで浸かるほどの深さの川を渡り辿り着いたペンギンコロニー。
美しくツルっとしたキングペンギンも、行動はやっぱりアホっぽくてかわいらしい。
トテトテっと歩いてはボーっとたたずみ、近くにいる仲間をつっついてみたり、羽でぺこぺこ叩いてみたり、ボッてっと腹這いになってみたり。
最初は警戒していたものの、人がいるってことをすっかり忘れて好き勝手に行動しているペンギンたち。
「もう帰ろうか。」と言っては可愛らしいペンギンたちの動きにすっかり吸い込まれて、なかなか帰るタイミングが掴めなかった。

あー、満足。
これであとはウシュアイアに向かって走り抜けるだけ。


おっとっと。


ペタペタっと前を通り過ぎる。


yoko | Patagonia
© yokoandhiro All rights Reserved. | 管理者ページ