Mar,20,2011

10日間のパイネトレッキングが終わった。
結論から言ってみると、やっぱりパイネには呼ばれていなかったのだなぁと感じる。
カレテラ・アウストラルやフィッツロイのように胸がバクバクするような、浮足立つような、そんな興奮の毎日では残念ながらなかった。
きっと私たちとは相性が合わなかったのだろう。

それでもフランセスの谷は好きな空間だった。
フランセスの谷は日帰りで訪れる人が多いので、日中は混んでいるのだけど、
谷の終点のブリタニコキャンプ場に泊まれば、静かな朝夕が楽しめる。
私たちの泊まったの宿泊者はたった5人だけで、静かな美しい空間を好きなだけ楽しめた。
くるっと美しい山々に囲まれたコロッセウムのようなミラドール(展望台)にゴロンと横たわったり、
座ったり、お茶を飲んだり、朝食を食べたり。
グレイ氷河のような感激というよりは、このフランセスの谷は深呼吸を何度もしてしまうような、心穏やかにしてくれる心地よさがあった。
フィッツロイ、ペリト・モレノ氷河やグレイ氷河のような、心臓に負担がかかるようなドキドキの後には
なんとも嬉しい空間だった。

パイネ国立公園の最大のハイライト、トーレス・デル・パイネは、
残念ながら私の心にはさっぱりと響かなかった。
興奮しっぱなしだったパタゴニアにて、パタゴニア地方でも一番有名ともいえるパイネ国立公園の山々でまさかこんなにもテンションが上がらないとは想像もしてみなかったけど、
こういうものは頭で考えるものでもないし、無理に感動しなくちゃならないものでもない。

さーて、そろそろ自転車に乗るかな。


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