Feb,24,2011

私たちの熱い想いがフィッツロイに届いていたのか、
雲に隠れがちと有名なフィッツロイは、私たちがエル・チャルテンに滞在した6日間の間、ほぼ一日中姿を見せてくれていた。
やはりフィッツロイに魅せられてこの村に3週間も滞在していた家族が、私たちの滞在した6日間の天気のよさに驚いていた。
「あなたたちが来るまで私たちは2週間以上もこのいい天気を待っていたのよ。それなのにあなたたちは来た途端にこんなにバッチリとフィッツロイを拝めるんだもの。なんだか悔しいわねぇ。」

いつ見ても胸が熱くなる、素敵なかっこいい山フィッツロイ。
少しでも長い間見ていたくて、3日間のトレッキング中も、エルチャルテンの村に滞在中も、体が動くかぎりこの山を見るために体力を使った。
頭で「長い間見ていたい」と思って動くわけではなくて、気付いたら山に引き寄せられるように体が勝手に山を見に行く方向に動いた。

これでもかという程写真を撮った。
美しい朝焼け、眩しい青空、メローな夕暮れどき、どの背景であってもフィッツロイは輝かしかった。
でも写真には、あの山のドキドキさせられたパワーが映りきらない。
それがひどく不満でもあり、それがどんなに美しい写真を見たって本物には敵わないという自然の摂理でもあるのかもしれないのだと納得するところでもある。

とにかくフィッツロイは凄かった。
エル・チャルテンをとうとう離れる日がやってきて、何度も何度も振り返りながらエル・チャルテンを後にした。
何度もバイバイ、フィッツロイと叫んだのに、なんと100km先までずーっとフィッツロイを見ながら走ることができた。
もしかして、フィッツロイも私たちのことが好きだったのでは!?と己惚れさせるほどフィッツロイは私たちに最高の姿を見せ続けてくれた。

今は何だか燃え尽きた恋のあとのよう。
次の素晴らしい自然との遭遇の前に少し休憩が欲しいかも。
パタゴニアはある意味心臓に負担が大きすぎます。


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