Jan,07,2011

天気に恵まれた日々だったけど、とうとう雨に降られた。
パタゴニア地方の天気は雨も多く、とにかく天気が変わりやすい。
12月24日のクリスマスイヴ、
アルゼンチンーチリの国境越えは寒くて鋭い雨に降られてなかなか辛かった。
この国境越えは峠越えな上に、峠を越えたあともアップダウンが続く大変な道だった。
天気がよかったらきっと景色も素晴らしくて、辛さもあまり感じずに済むのかもしれないけど、
寒くて強い雨で体は疲れ切ってしまって、105km先のキャンプ場についた時には
もうご飯を作るのも億劫なほど、へっとへとになっていた。

なんとか辿り着いたキャンプ場のご主人は穏やかでサンタクロースのようでとっても可愛らしくて、
広くて素敵なキャンプ場のお客さんは私たちだけで、冷たくなってしまった体をちゃんとホットシャワーで温められて、たき火で靴や服も乾かせて、そしてなんとキャンプ場でワインまで購入ができて、
あー、幸せ。
一足先にサンタさんがクリスマスプレゼントをくれたかのよう。

翌日もあまり天気は回復しなかったけど、低地に降りてきたのであまり寒くないのが救い。
今日はクリスマス、いろんなところで家族が集まって楽しそうにパーティーをしている。
子供たちは新しい玩具で遊んでたり、新しい自転車にまたがっていたりして嬉しそう。
この日たどり着いたキャンプ場もパーティーで混んでいた。
こちらはクリスマスにキャンプ場でパーティーをするのねぇ、と思っていたら、
キャンプ場のオーナー主催のパーティーだったようで、やっぱりお客さんは私たちだけだった。

チリに入ってまだ2日だけど、アルゼンチン人よりチリ人の方が陽気でフレンドリーな気がする。
アルゼンチン人ももちろん親切だったし、いい人が多かったのだけど、ちょっと都会的な距離感があった。
チリ人は結構ずかずかと入り込んでくるタイプ。
お陰で晩御飯はラムに牛、豚のBBQをお腹いっぱい食べさせてもらって、ビールにワインをたっぷり頂いた。お酒のお陰で私たちの怪しげなスペイン語と向こうの少ない英語理解力でもちゃんと楽しく会話が続いて、めでたしめでたし。

そんなこんなで魚介で有名な街、プエルト・モンに着いた。
1か月アルゼンチンで牛三昧をしてきたので、いい加減海鮮が食べたくなってきた頃で、
毎日海鮮で食い倒れしようとかなり意気込んでやってきた。
サーモンにウニ、牡蠣にアワビにフジツボに。
ブエノスアイレスでここのためにワサビも購入した。
食品の持ち運びにうるさいチリの国境で没収されないようにと、かばんのかなり奥底に隠して持ち運んできたワサビちゃん。いよいよあなたの出番ですよと、乗り込んだ魚市場。

まずはあまりのショボさにションボリ。
クリスマス直後だからか店の半分くらいしか開いてないし、確かにサーモンはそれなりにあるけど、
他の魚介の種類が少ない。
うーん、こんなもんかぁ。北海道とくらべちゃいけないんだよね、きっと。
さらにレストランに入ってもっとがっかり。
どれもこれもまぁ悪い味ではないんだけど、感動的な感じではなくて、
ふたりともすっかりションボリ。

それでも晩御飯にはウニ丼とずっと決めていたので、
ウニをたっぷり買って帰った。
チリといったらウニっていうぐらい、旅人からチリのウニは安くて美味いって聞いていたから、かなりワクワクしていた。
北海道へ移住する前はあんまりウニは好きではなかったのだけど、
北海道のウニですっかりはまってしまった。
世の中のウニ嫌いのみなさん、本当に美味いウニは感動的な美味しさです。

そして期待のチリ産ウニ。
全く臭くはなくて新鮮だったのだけど、ウニそのものの味が全くなくて残念。
ハズレだったのかな。それとも北海道産の美味しいウニに慣れ過ぎてしまったのかな。
いずれにせよ、惨敗のプエルト・モン。
やっぱり海鮮は日本ですな。


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