Dec,27,2010

アルゼンチンのスイスと呼ばれているバリローチェ。
どこそこのスイスと呼ばれるところは例外なく美しい。
肝心のスイスにはまだ行ったことはないけど、きっと相当美しいところなんだろうと期待が膨らむ。

私たちがバリローチェに来た理由はただひとつ、トレッキングがしたいため。
という訳で、La Ruta de los Siete Lagosの終点の街アンゴストゥラに自転車を置いて、
バスでバリローチェにやってきた。

バリローチェでは、Otto Meilingへ氷河を見に行く1泊2日と、
Nahuel Huapiへの2泊3日の2ルートのトレッキング予定だったのだけど、
Otto Meilingは雪のためトレッキングルートがまだ開いてないということで断念。
2泊3日のNahuel Huapiを最高の天気に合わせたいために暇な日ができてしまった。
パタゴニア地方の街はどこも似た感じの街で、街歩きはさほど楽しくない。
街でぷらぷらしててもなんなので、何しようかとガイドブックやら宿にあるインフォメーションやらと睨めっこして行きついた二人の答えはレンタルバイク。
自転車旅してるくせにお金払ってまで自転車をレンタルするなんて、あほちゃうかーと思うでしょう。
いや本当にアホだなぁと思いながら、でも一番したいことが自転車で走りたいという、どこまでも自転車ラブの二人。

肉体派の私たちは、みんながリフトを使って行く展望台Cerro Campanarioへもちろん歩きで登り、一人40ペソ(約800円)のセーブ。
ひと汗かいてから自転車を一人65ペソでレンタル。
リフトを使わなかったおかげで25ペソ(500円)で自転車を借りれたことになる!なんて喜ぶ私たちはただのおバカさん。


展望台への道は特別素晴らしいというわけではないけど、静かな森の中から青い湖や雪山がちょこちょこみえて充分楽しめる。

でも、
展望台からの展望は誰が見ても同じものだとは思うけど、
ひと汗かいて登ってみる景色の方がより美しいと思えるし(自己満足)、
パンにサラミとチーズを挟んだだけのサンドイッチも、ひと汗かいた後のほうが美味い。


お手軽にこんなに凄い景色見てしまっていいのか?!罪悪感すら感じる、美しすぎる景色が望める展望台

それはそれとして、
普段自転車に乗る人も乗らない人も、バリローチェに来たらぜひレンタルバイクをしたほうがいい。
バリローチェの近郊にはCircuito Chicoというサイクリングにうってつけの美しい道がある。
バリローチェの街中からの景色もいいけれど、
少し外れただけで、島国の日本では出会えないような奥行きのある雄大な大自然を望むことができる。
街中からバイクをレンタルすると往復で60kmほどの距離になってしまうけど、
展望台Cerro Campanario付近まで市バスで行って、そこからレンタルすれば30kmほどで済む。
レイク沿いは思いのほかアップダウンがあるので、自転車に乗りなれていない人にとっては少しチャレンジングかもしれないけど、
険しくて美しい岩山に、心ときめく雪山、吸いこまれそうなほど碧い湖の連続に誰もがフォーリンラブすると思う。
そして心地よい疲れのあとのビールとご飯の美味しいことといったら。
ほんとうにお勧めです。


Circuito Chicoは美味しいどこ取りなサイクリングに最適な道。

大型西洋人旅人たちがレンタルバイク相手に苦戦している横を、
ちびっこ日本人の私たちが楽々と坂道を登るのは爽快だったなぁ。
フォッフォッフォ、だてに2年間自転車漕いでませんからね。


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