Dec,21,2010

ひろはさっきから右のカバンと左のカバンの重さのバランスがどうだこうだって、
何度も何度も物を入れ替えたりしてる。
私は私で一番気になる食糧がちゃんと足りてるか心配で、
朝食はこれ食べて、昼食はあれで、、、ともう一回おさらいをしてたりする。
二人とも遠足前の子供たちのようになんだかせわしない。

明日からいよいよ待ちに待ったパタゴニア地方の走行が始まる。
まずはLa Ruta de los Siete Lagos(Seven Lakes Route)という美しい湖が点在する風光明媚なルートを走る。


what a beautiful day!の一言に尽きる美しい日でした。

昨日までの寒さや強風がウソだったみたいに、
朝から快晴で、ポカポカと暖かくて、風が穏やかだった。
「ウォー!!」と叫んじゃうほどテンションがあがった。

1か月ぶりにまたがった愛車は思いのほか重かった。
すっかり足の筋肉も腕の筋肉も落ちちゃったみたい。
でも筋肉なんてすぐ付くはずさ、と開店早々のスーパーに立ち寄ってステーキ肉を4枚を追加購入して、
荷物をさらに800g増加させて意気揚々と出発。

まずは街のはずれの湖沿いをゆっくり登っていく。
湖がこれでもかってほど濃い青で、
山の緑もつやつやと濃い緑で、
その上に真っ白に輝く雪がのっかってる。
サングラスをしてても眩しくて、でもその眩しさがたまらなく嬉しくて、
サングラスをはずしちゃってみたりして。
5分も走っていないのに、もう5回は停まってはカメラを構えて、
ウキャウキャと無駄にはしゃいで興奮してる自分がいる。


自転車乗りや釣り人が多いキャンプサイト。こんなにのんびりキャンプするのも久しぶり。

バスでサンマルティン・デ・ロスアンデスにやってきた時はひどい雨だった。
初夏とは信じ難いくらい寒くて、宿の暖房の前でガタガタしていた。
雨が上がっても寒さは変わらなくて、
曇り空に時々青空がのぞくもののひどい強風で、世の中はあまり美しく見えなかった。
なのに今日は何かのご褒美かっていうくらい全てがキラキラ見えて美しい。
こんな日をパタゴニア走行の初日にできたことが本当にうれしい。


目の前にどどーんと絶景。あとは釣りができたら言う事ないのになぁ。

本日の走行は約50km。
La Ruta de los Siete Lagosはたった110kmの区間(寄り道をしても130km)なんだけど、
美しい湖畔沿いにキャンプサイトが沢山あるので、3、4日かけてできるだけゆっくり走る予定。
夏の今は22時くらいまで明るいので、キャンプサイトに着いてからもゆっくりできるのもいい。
キャンプサイトで予想外のキンキンに冷えたビールを飲み、焚き木を集めに行って、
たき火をして、ステーキ肉焼いて、ワイン飲んで、ふーっと一息ついてもまだまだ世の中が明るい。
私たちの瞼が落ちるか、日が落ちるかどちらが早いか。
たったの50kmとはいえ、久々の走行と興奮しすぎたせいで真っ暗になるのを待てずに就寝。
心地よく疲れて寝るのは気持ちいいね。


夕食に肉4枚をペロッと頂きました。このフライパンはアルゼンチンの肉用にわざわざ購入した一品。キャンプでステーキをどうしても食べたかったのです。


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