Nov,12,2010

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夜行寝台列車に揺られてトビリシからズグディディまで来た。
発車とともに眠りについて、着く直前に目が覚めた。
ちょうど8時間、睡眠に最適の長さだ。
年々乗り物での長距離移動が辛く感じるのだけど、寝台列車はちゃんと寝られるのでいい。
グルジアの列車は簡素ではあるけれども、不潔ではないし、スペースは申し分なくあって、
8時間も乗って500円と激安でとてもいい。


メスティアの紅葉はだいぶ渋い色になってしまったけど、どこを見ても可愛らしい景色。

ズグディディから目指すのはカフカスの山岳地帯の村メスティア。
ズグディディから約130kmという近さなのに、乗合バスで5,6時間もかかるらしい。
自転車並みのスピードしか出せない道ってどんな道なんだろうね。
乗合バスが満席になるまで3時間ほど待って、いざ出発。
列車の中で8時間バッチリ寝たのに、バスの待ち時間の3時間もほとんど寝てたのに、
バスが動きはじめてもコックリコックリ寝ては起きて、寝ては起きてと、
まぁ自分でも感心するくらい本当によく寝るもんだ。


メスティア村から標高900m登ったところに見晴らしのいい丘があって360度雪山に囲まれる。素晴らしくって2度も登った。

と、つぎに目を覚ましたとき、窓の外がカラフルなことに気がついた。
曇天の、眠そうなグレーな空の下に赤、オレンジ、黄色、緑、と楽しそうな色が躍ってる。
思わず曇った窓ガラスをシャツの袖で拭いた。
「うぁー、すごいや。」
近くまで迫っている山の木々が、一本一本違った色に染まっていて、
山全体が動いているかのような躍動感がある。
その踊るように紅葉した山々の間に谷道がつづく。
どこまでも紅葉の木々。曲っても曲っても美しい紅葉に囲まれる。
「あー、こんな中を自転車で走りたかったよ。」
とはいっても未舗装なだけではなく、泥が深くぐちゃぐちゃになった道は車でもつらそうで、
とてもじゃないけど自転車では無理。
でもいつか道路の状態がよくなったら、ぜひぜひ走ってみたい道。
それにしても目的地メスティアまでの道だけでもすっかり満足してしまった。


青空と雪山は、いつ見てもどれだけ見ても見飽きない。

メスティアの紅葉そのものは終盤にさしかかっている色で、渋い色に変わっていた。
残念、4,5日遅かったみたい。(私たちが訪れたのは10月22日頃)
でも4,5000m級の雪山に360度囲まれた小さな村メスティアは、
期待を遥かに遥かに超える美しさで、近くの山歩きも楽しくて、予想外の4泊。
夏も美しいところだと思うけど、秋のメスティアは旅人も少ないしカラフルで素敵です。


見晴らしのいい丘はクロスのある丘で、メスティア村の人ならだれでも知っているので、ちょっと大変だけどぜひ登ってください。


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