Sep,25,2010

「イランは美しい?」
イラン人は挨拶の次には必ずこの質問を投げかけてくる。
ペルシャ語の数字を覚える前に「美しい」という単語を覚えざるを得なかったくらい、
この国では「ガシャーン(美しい)」は頻出単語だ。

「イランは本当に美しい国だね。」って答える。
お世辞でも何でもなくて、イランには美しいものが多いと思う。
イスファハンのイマームモスクは世界最高レベルの美しさだったし、
古代ペルシャ帝国の都市ペルセポリスは、日本がまだ縄文時代だったころに造られたとは思えないくらい高度な造りで、繊細な彫刻は美しく、この手の遺跡が苦手な私でもその美しさに感動した。
紀元前から高度な文明が発達し、シルクロードの要衝として交易が盛んだったイランは、
美しいものに触れる機会が世界のどこよりも多かったに違いない。
歴史的建造物や、博物館で目にすることができる各時代の美しい彫刻や陶器、絵画や絨毯からは、
この国の“美”のレベルの高さをひしひしと感じることができる。

美しいものは見飽きることがない。

こうやって世界中の美しいものを見ていることで、
私の中の何かに(脳細胞にでも)変化が起きているのだろうかといつも疑問に思う。
ただ美しいものを見て感動してっていうのも別に悪くはないけど、
せっかくだから何かに生かせればなと常々思う。
いつか“美”の記憶を自分なりの形で表現できるようになると面白いだろうな。


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