May,28,2010

メキシコのB級グルメといえばタコス。
タコスは焼いたトルティーヤに色々なトッピングを載せたスナックで、きっと日本人が真っ先に思いつくメキシコ料理だと思う。

でもトルティーヤを使ったスナックはタコスだけではなく、他にも実に色々な種類がある。
カラッっと揚げたトルティーヤの上にトッピングを載せれば、エンチラーダス。
トッピングを載せたトルティーヤを半分に折り畳んでから鉄板で焼けば、ケサディーヤス。
トルティーヤの中に豆のペーストを詰めてから揚げて、その上にトッピングを載せればパニューチョス。
厚めのトルティーヤをくりぬいて中にトッピングを詰めれば、ゴルティータス。
どでかいトルティーヤに豪快にトッピングを盛りつければ、ワラチェ。
といった具合で、まだまだ沢山種類がある。
こういうタコス系スナックはまとめてアントヒートスというそうで、このアントヒートスだけで一冊の本が出来てしまうほどだ。

そしてトッピングは肉。とにかく肉です。
牛に鳥に豚にチョリソー、揚げたり焼いたり、ステーキだったり小間切れだったり、
色々形は変われど、とにかく肉のオンパレード。
どれもこれも見るからにギトギトで肉々しいのだけど、これにサルサやレモンを加えれば途端にさっぱりした味になるから不思議だ。
特にサルサの味は屋台によってかなり違っていて、これが意外に屋台の人気を左右している気がする。
実際、行列の出来る屋台のすぐ隣の屋台はガラガラ、なんていう光景も良く見かけるから、メキシコ人は結構シビアだ。

最初のころは屋台でアントヒートスを食べ歩くのが、もう楽しくて美味しくて仕方がなかった。
とはいえ、結局はトルティーヤ+トッピングというベースはどれも変わらない。
トルティーヤの味にも少し飽きてくるし、何より毎日がっつりと肉を食べているとさすがに胃が悲鳴を上げてくる。
結局、美味しい美味しい!と積極的に食べていたのは最初の1か月くらいだったかも。


メルカドでタコスを食べる人たち。

じゃあアントヒートス以外の屋台食はといえば、トルタスとハンブルゲッサがメジャーだ。
トルタスはバゲットパンを使ったサンドイッチ、ハンブルゲッサはそのままハンバーガーのことで、
どっちもアントヒートス類に負けず劣らず屋台が乱立していて、どちらもはずれのない美味しさ。
特にトルタスは、トルティーヤの味に飽き始めた僕らにはうれしいチョイスなのだけど、
ここでもトッピングはやっぱり肉。野菜サンドなんて洒落たものはよほどの店に行かないと見つけられない。
メキシコ人はこうも肉ばかり食べるのかというくらい、メキシコの屋台は肉ばかり。
いやあ、メキシコを旅するベジタリアンの人は相当大変だろう。


トルタスの豪華版。


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