May,18,2010

メキシコシティは人口2000万人の超大都市。
とにかく車の量が多い上に、バスやタクシーが頻繁に停車するから、自転車で街中を走るのは大変だ。
街の中心部セントロ・ヒストリコはまだマシだけど、郊外から市内に向かう道には路肩もないし、右から左から車が合流してくるし、バスは強引に幅寄せしてくるしで、相当神経を集中して走らないとあっという間にゲームオーバー。

そしてメキシコシティは盆地にある大都市の宿命で、有名な公害都市でもある。
想像より空気は悪くなかったものの(昔のカトマンズとかバンコクの方が酷いと思う)、それでも空気は相当汚い。


メキシコシティーの公共自転車レンタルサービス。

そんなメキシコシティも、自転車利用に力を入れ始めている。
日曜日には街のど真ん中を走る大通りを自転車のために開放していて、
沢山の人たちがサイクリングを楽しんでいる。
東京でいえば246号線、札幌でいえば石山通の様な大通りを通行止めにして自転車に開放してしまうんだから、やることが大胆だ。
メキシコシティから100キロ程先の郊外の街まで、延々と自転車専用道が伸びていたりもする。
さらに2019年までには、その自転車道を800キロ近くまで伸ばす予定だというのだから凄い。


日曜日に自転車に開放される大通り、レフォルマ通り。大都市のど真ん中とは思えない爽やかな光景。

あんまり使っているのを見たことはないけど、街中には公共の自転車レンタルサービスも点在する。
年会費を払うと、1回30分無料で乗れて、点在するサービスステーションのどこでも乗り捨てられる。
認知度が低いのか、可愛らしいユニフォームを着た自転車が寂しそうに出番を待っている姿をよく目にするけど、うまく使えばとても便利そう。

地下鉄に自転車をそのまま載せてもいいというのも羨ましい。
そういえば数年前に札幌の地下鉄で実験的に自転車を載せてみる企画をしていたけど、その後はいったいどうなったのだろう。
好きなだけプラっと自転車を走らせてみたものの、帰るころには疲れていて、なんて遠いところまで来てしまったのだろうって後悔することもよくある。
帰りに、気軽に公共の乗り物に載せられたら、自転車でのお出かけがもっと楽しくなるのにな。


混んでいる時間は厳しそうだけど、そのまま自転車を載せても問題ナシ。

メキシコシティだけではなく、少し大きな街には自転車道や日曜日の自転車天国をやっていたりする。
そういえば今は東京も自転車ブームだというけど、東京を走るたびに自転車に優しくない街だと思う。
自転車乗りのマナーの悪さも手伝って、歩行者も車も自転車も、みんながそれぞれ迷惑している感じがする。
もっと大胆に自転車環境を改善できれば、チャリダーにとっても車に乗る人にとってもハッピーなのに。


これはテワカンの自転車道。


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