メキシコ中央高原の見どころの一つは、各地に点在するコロニアル都市たち。
そもそも中南米はスペイン植民地ばかりなので、大都市も田舎町も全部コロニアル風の街ではあるのだけど、中でもメキシコ中央高原には銀山で栄えた昔ながらの美しいコロニアルタウンが沢山ある。
そこで、タスコ、サンミゲル・デ・アジェンデ、グアナファト、アグアスカリエンテス、グアダラハラと、
思いつく限りのコロニアル都市に遠征してきました。

その中でもグアナファトは、出会う旅人のほぼ１００％が“いやあ、良かったよ”と絶賛する街。
会う人会う人が絶賛する街なんてなかなかないので、期待満々で乗り込んできました。

可愛らしい街には可愛らしいショップも多い。

到着したグアナファトは、たしかに文句のつけようのない美しい街。
カラフルな建物たちが丘に沿って立ち並び、、
街の至るところでマリアッチが音楽を奏で、大道芸人が芸を競っている。
大きな大学もあるから若者が多くて、とってもライブな感じだし、
なんとメインストリートにはゴミ一つ落ちていないという徹底ぶり。
丘の上にある展望台からは、暖色の電球で美しくライトアップされた街を一望できて壮観だ。

石畳の道は歩きにくくて仕方ないけど、風情があっていい。

でもこういう完璧に整った観光地に来ると、
これじゃまるでディズニーランドじゃん、なんてちょっと冷めてしまうのは僕らの悪い癖で、
グアナファト大好き！とまではいかなかった。
どうやら僕らには、もっと生活感が溢れる雑然とした街並みの方が性に合っているみたいだ。
グアナファトはライブな感じはあっても、落着いた生活感みたいなものは感じられなかった気がした。

サンミゲル・デ・アジェンデの街。紫の花はジャカランダといって春に咲き乱れる。桜のようでとっても美しい。

まあ、世の中に一組くらいはグアナファトに感動しなかったカップルがいてもいいのかもしれない。
あ、こんなことを書いておいて今更なんですが、本当に完成された美しい街ですよ。

メキシコの街は美観をとても大切にしていて素敵だと思うのだけど、植木のカットはどうもセンスが悪い気がする。どこの街の木もちんちくりん。