Apr,25,2010

重い腰をあげてオアハカを出発した翌日、ようこの膝が突然痛みだした。
初めて傷める箇所だったので、大事を取って病院に行こうと、急遽バスに乗り込んで一気にメキシコシティまでワープすることにした。
こんな緊急事態の時は、メキシコのような先進国にいることが本当に助かる。
これがもしアフリカだったら、まずバスの値段交渉から始まって、自転車運搬代でドライバーと大喧嘩し、自転車が傷つかないようにバスに乗せることに神経をすり減らし、いつまでも発車しないバスにいらいらし、到着したら案の定自転車が痛んでいてがっくり落ち込むのだろうと、もう想像するだけでぞっとする。
その点メキシコのバスでは値段交渉なんていらないし、時刻表どおりにバスは発着するし、自転車だってフルパッキング状態のままバスの荷物入れにひょいと乗せてくれるし、追加料金だってかからない。
バックパックを預けるのと全く同じように、あっという間にバスに乗ることができる。

普段の移動のときだったら、アフリカの様な無秩序さが意外と楽しくて、メキシコのシステマチックさに物足りなさを感じるのかもしれないけれど、こういう緊急事態の時には交渉事を楽しんでいる余裕なんてない。
もうメキシコの素晴らしいシステムに感謝しきり、感激しきりだ。


バスの荷物入れに自転車を詰める。パニアバッグをつけたまま乗せられるので楽ちん。

あっという間にメキシコシティに到着し、観光もそこそこにまずは病院に駆け込んだ。
ここでも先進国・大都会の恩恵に大いにあずかる。
日本人医師の診察を海外旅行保険を使ってキャッシュレスで受診できるのだから、もう大都会万歳だ。

幸いにもようこの膝は軽症で、しばらく自転車を休めば回復しそうだ。
バスでワープした区域は後日再チャレンジすることにして、まずは大都会メキシコシティを満喫することにします。

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