Apr,01,2010

こんなに忙しい旅も久しぶりだ。
グアテマラでは先住民の村々を巡るのがメインイベントの一つだったので、各村々のマーケットが開かれる曜日に合わせて僕らも移動することになる。
しかもマーケットはだいたい午前中で終わってしまうので、早朝から観光に出かけなければならない。
そのためグアテマラでは、2週間先の予定まで埋まっていて、毎日夜明けとともに起き、毎日バスに乗って移動するという、スーパーハードな日々が続いた。
とても楽しくて充実した日々だったけど、一気に詰め込み過ぎて、さすがにぐったりと疲れてしまった。


アティトラン湖のほとりで洗濯する女性たち。

この旅を始めてからというもの、それはそれは密度の濃い日々を過ごしているけれど、
それでも例えば自転車をひたすら漕いでいる時間とか、街で休憩している日とか、特にこれといったイベントがない時間が必ずある。
そんな時間は、特に何も考えずにボーっとしているだけなのだけど、
そのボーっとしている時間は、無意味な様で、実はとても重要だったりする。


あるスペイン語学校の授業の様子。気持ちよさそー。

その瞬間には何も感じなかったことが、後で何度となく思い返されたり、
逆にその時はとても興奮したことでも、後になるとすっかり忘れていたりするもので、
そうやって、見てきたこと、出会った人、考えたこと、感じたことを、自分の中でゆっくりと消化し、吸収している時間を経て、はじめてそれらが自分自身の経験として自分の心に根付くのかもしれない。
だらだらしすぎるのも勿体ないけど、ひたすら詰め込み過ぎてしまうのも勿体ないのだと思う。


のーんびりできる素敵なカフェ。ここのラザニアは美味しかった!サンペドロのzoola。

前置きが長くなってしまったけど、
そんな言い訳を胸に秘めて、ただいまアティトラン湖のほとりでボーっとしています。
ここアティトラン湖は、世界で一番美しい湖ともいわれるくらい美しい場所。
広くて美しいカルデラ湖を3つの火山が囲んでいて、湖の畔には先住民の村々が点在している。
人も穏やかで、村々もこじんまりとちょうど良いサイズで、物価も安くて、心からのんびりできます。


サンペドロの部屋からの景色。朝日をたっぷり浴びて最高。

東岸にあるパナハチェルという街では、日本人御夫婦が経営する温泉付(!)のホテルに宿泊し、昼間から温泉につかり、本物の日本食をいただき、御夫婦の穏やかな雰囲気にほっこりし、本当に心からリラックスした日々を過ごしました。
そして西岸にあるサンペドロ・ラ・ラグーナでは、部屋から湖が一望できる宿を見つけ(最上階にある綺麗な個室なのに1泊500円!)、部屋から幻想的な朝日を眺め、昼はカフェでのんびりと過ごしたり周辺の村に遊びに行ったりして、夕方は夕焼けを、夜は星空を眺めながらワインを飲む、という贅沢な日々を過ごしています。
ここの湖を出たら、メキシコに戻って自転車旅を再開する予定なのだけど、あまりに贅沢なだらだら快適ライフに、もう自転車を漕いでいた日々が遠い昔のような気さえしてきます。

日本の皆さん、こんなに贅沢でごめんなさい!


アティトラン湖のまわりは大人も子供もノンビリ、フレンドリー。


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