Mar,29,2010

西部山岳地帯の村巡りを終えて、アンティグアに戻ってきました。
既に訪れているこの街にわざわざ戻ってきた理由はただ一つ、セマナ・サンタを見るためです。
セマナ・サンタとは、イースター(復活祭)前の1週間(聖週間)のことで、キリストの受難と死を記念して様々な行事が行われる。
特にアンティグアは、中米一の規模を誇るという大々的なプロセッション(キリストの棺桶を担いで練り歩く行進)が行われることで有名だ。
本番のセマナ・サンタにはまだ日数があったのだけど、アンティグアでは本番の1ヶ月くらい前から毎週日曜日にプロセッションをやっていると聞きつけたので、わざわざ日曜日にあわせて帰ってきました。

僕らが一番見たかったのは、行進そのものよりも、行進のルート上に敷き詰められるという花の絨毯。
それを作るところから見たかったので、例によって早起きをして、行進の出発地点に向けて歩き出した。

スタートポイントが近づくにつれて、徐々に人が増えてきた。
周りには屋台が立ち並んでいて、神聖な宗教儀式というよりも、お祭りのような楽しげな雰囲気。


これが全てが花で出来ているなんて信じられますか?辺り一面に花の香りが漂っていて、まるで夢の世界。

そして、ついに発見、花の絨毯です。
花だけではなく、色とりどりの砂やおが屑、穂、果物、野菜、ビーズ、絵に人形など、思い思いの素材を使って、様々な絵が地面に描かれていました。
想像以上の美しさに、”これは凄い!”しか言葉がでない。


こちらは砂の絨毯。砂マンダラとは違って型に砂を地道に流し込んでいくのだけど、それでも気が遠くなる作業。


ここまでくればもはや芸術。見ていてため息が出るくらい美しい。

昼の12時に行進が始まると、その行進は地面に描かれた花や砂の絨毯を躊躇なく踏み散らかしていきます。
行進に踏み散らかされるために、その一瞬のために地面に描かれたアート。
チベットの砂マンダラにも似た潔さが、これらのアートをさらに美しいものにしていた。


行進のスタートポイント。目の前の教会から棺が出発する瞬間に立ち会えた。


何の躊躇もなく地面のアートを踏み散らかしていく。その潔さが粋。

潔さといえば、行進の最後尾には掃除部隊が待機していて、行進が過ぎ去った後は一瞬で地面をきれいにしていました。
神聖な空間があっという間に現実世界に戻されていくその様子は、物凄くギャップがあって面白いです。

本番のセマナ・サンタはもっと大規模のようですが、僕らはこの日だけでお腹いっぱいになるくらい大満足。
イースター前後にグアテマラを旅する方、アンティグアのセマナ・サンタは必見中の必見です。


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