チャック君は雨神さま。
川のないユカタン半島では雨が唯一の生活用水だったため、
ユカタン半島のマヤ遺跡群には、この雨神チャックがいろんなところに鎮座している。
鍵鼻がとてもキュートなチャック君は、さっそく僕らのお気に入りリストに追加されました。
特にお気に入りは、この巨大なチャック君。
口をぽかんとあけている様が、なんとも愛くるしい。

ウシュマル遺跡の魔法使いのピラミッド。名前もかわいいこのピラミッドのチャームポイントはなんたってチャック君。階段の両端もチャック君の顔が並んでいる。

ところでメキシコは乾期だというのに、ここのところ毎日天気が悪い。
一日中どんより曇ったり、何時間もシトシト降ったりで、ほとんど太陽が見られない。
出発直前まで置いてこようか迷っていた雨具たちが、連日大活躍しています。
これもチャック君が僕らを歓迎してくれているからなのだろうか。
それとも神様なのにチャック君呼ばわりしているから怒ったのかな？


ピラミッドの階段の両端を飾るチャック君。愛らしいでしょう。

チャック君のことばかりになってしまったけど、
ユカタン半島の遺跡たちは、どこもなかなか素敵でした。
カリブ海に面したトゥルムも、ピラミッドが有名なチチェン・イツァも良かったけど、
特に僕らが好きだったのはウシュマル遺跡。
団体客のいない時間帯に行ったことも手伝って、とても静かで雰囲気のある素敵な遺跡でした。
遺跡を見る時は、やっぱり周りに人が少なければ少ないほど、純粋に遺跡自体の雰囲気を楽しめます。
そういう時間を狙って遺跡に入れるのも、個人旅行のお得なところです。

ウシュマル遺跡。緑が多くて、のんびりしていて、雰囲気のいい遺跡でした。

壮大な遺跡を巡りながらいつも想像するのは、この遺跡を最初に発見した人の興奮。
密林をかき分けて進んでいたら、突如として現れるなぞの巨大遺跡。
圧倒的な遺跡が目の前に広がった瞬間のその人の気持ちを想像すると、無性にワクワクしてきます。
もちろん実際の遺跡発見はそんなドラマチックじゃないのだろうけど、そんなことはどうでもいいのです。
自分の妄想を最大限に膨らませながら見て回れば、遺跡見学も楽しさ倍増！

マヤの建物はカッコいいデザインが多い。