Sep,07,2009

思わずホッぺをつねってみたくなるような、
天国ってところがあるなら、こんなところがいいなって思うような、
美しいお花畑が南アフリカの北西部、ナミビアの国境近くにある。

1年に2ヶ月だけ、
北半球の夏が終わろうとする8月から9月、
南半球に春がやってくるこの季節だけ、
ここ南アフリカのナマクワランドは甘ーい蜜の匂いと色とりどりのかわいい花々で埋め尽くされる。

ナマクワランドのことは噂には聞いたことはあったけど、
花を見るのは嫌いではないけれど、
わざわざ花を見るためだけに行って見ようという気はさらさらなかった。
ケープタウンからレンタカーでナミビアのナミブ砂漠まで行くことにしたら、
ナマクワランドがちょうど通り道だということが分かった。
だったら折角だから見て行こうか、
それぐらいの気持ちだった。

北海道の富良野にもお花畑が沢山ある。
特にラベンダーの花畑は、本州から来た友だちから必ず連れて行って欲しいと頼まれる所だ。
でも、どこも人工的に植えられたお花畑。
きれいだなーとは思うけど、
“造られた感”が強くて、どうも心から美しいなとは思えない。
春の新緑や秋の紅葉の時期の草木のほうが私は何十倍も好きだった。
ただ単に花よりも葉っぱとかのほうが好きなのかもと思っていたけど、
ナマクワランドの花の力に驚いた。


すごいでしょ!

ケープからナミビアに向かう国道沿いにもずっと野生の花々が咲いていて、
それはそれで美しいのだけど、
地元のおじちゃんから教えてもらった、国道から一歩離れて小さな道に入っていくと、
そこには天国が広がっていた。
冗談じゃでもなんでもなくて、実は私たち死んじゃったのかもって心配になってほっぺをつねってしまったくらい美しく咲きみだれる花々の道が何十キロも続く。
ごつごつした岩山の合間に咲いていたり、広い原っぱ一面に自由に咲いていたりする。
花ってこんなに美しかったんだね。

私が感動しただけではなくて、
男31歳のひろも大感動の花畑。
野生の美しさはやっぱり凄いね。


遠くから見ると絨毯みたい。


甘い香りがたまらない。


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