Aug,29,2009

強盗に遭った心の傷は自分たちが思っていた以上に深かった。
タンザニアで盗難に遭ったときは、盗まれたときには寝ていたので怖い思いは全くしなかったから、
悔しい思いはあるものの、意外とさっぱり忘れられた。
でも今回は一週間以上経っても、なかなか癒えることはない。
もちろん一日中怖い思いでいることはないけど、ふとした瞬間にぞっとしたりする。
少し怖い顔の人がこちらをじっと見ているときとか、3人組の男が歩いているときとか、
ナイフを手に持って歩いてる人がいるときとか(ナイフを歩きながら売ってる人やフルーツを道端で売ってる人など、アフリカではよくいる)。こちらが気付かないうちにものすごく近くに知らない人がいるときとか。びっくりして奇声をあげてしまいそうになるときがある。


いつかこんな波に乗れる日がくるといいな。

自転車で走るのはもっと駄目で、チモイオからビーチのあるトーフにバスで移動したときに、
2度の乗り換えのあと、もう一度乗り換えというところでうまくバスに乗り継げなくて、
あと20kmほどだし、真昼間だし、観光客も多いのどかな道だろうからと
仕方なく自転車で走ることにした。
ヤシの木が似合う、ゆるーい雰囲気の素敵な道なのに、
冷や汗がどっと出て、心臓がドキドキして、すれ違う人々とかろうじて挨拶はするけど、
自分でも分かるほど、顔がこわばっていて、20kmという短い距離が永遠にも感じて、
エメラルドグリーンの、陽気なビーチに着くころには疲労困憊していた。
こんな悲愴な面持ちでビーチにやってくる人なんてそうそういないと思う。

でも、そこはさすがビーチリゾート。
青い海と、心地よい海風と、スコーンと抜けるような青い空で、私たちも日に日に回復。
ここ、トーフビーチはサーフィンやダイビングスポットとして有名で、
私たちもここで2度目のサーフィンに挑戦。
波はめちゃくちゃデカイし、休む間なくやってくるし、大変だったけど、
初心者の私たちにとっては、日本のように混み混みの場所で人の邪魔になると気を遣わなくていいし、
ウェットを着なくてもいいくらい温かいし、エメラルドグリーンの海に浮かんでるだけで幸せだし、
最高に楽しかった。

次の不安は治安が悪いという首都マプト。
無事この国を抜けられるかなぁ。


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