Sep,01,2009

トーフから首都マプトへもバスで移動。
前日の朝バスチケットを買ったときは、自転車を載せてもノープロブレムと言っていたのに、
夜になってロープがなければ載せられないと言うのものだから、
怖い思いはしばらくしたくないのに、真っ暗になった村の中を走り回って、
人の使い古したロープをなんとか買わせてもらって、暗闇のなか全力ダッシュで宿に戻って、
翌朝のバス移動に備えた。
ここモザンビークのバスは、エチオピアを上回る出発時間の早さで、長距離バスは朝3時とか4時の出発。
3時半にバスのところへ行ったら、自転車は載せられないという。
自転車を載せたければ2000メティカ(約8000円)払えと言うじゃない。
出た、外国人から取れるだけの金を取ろうっていう魂胆。
バスチケットを買った人からはロープがあれば載せてくれると言われたと言っても、払えの一点張り。
キィーと叫びたくなる気持ちを抑えて、なんとか交渉をしてバスの座席をもう2席分買って、その2席に自転車を押し込めた。
悔しいけど、今の私たちは自転車に乗れないからこのバスに乗るしか方法はない。っていうか昨日怖い思いをしてロープを買った、私たちの労力は無駄になるの?
ふー、
なんでも手間取るよ、アフリカは。


青空にカラフルな色!がマプトには多い。

首都マプトは治安が悪いと言われているので、
カメラも持たず(特に今は大きな一眼デジカメしか持っていないから)、できるだけ貴重品も持たずに街を歩いているのだけど、昼間歩いているかぎりはあまり危険な感じはしない。
それどころか、街路樹が美しく植えられていて、古いながらセンスのいい建物も多いし、カラッとした青空に、爽やかかつ強い日差しで、街には陽気な空気が流れていて、今まで訪れたアフリカの都市のどこよりも魅力的な街だ。
モザンビークの色使いが好きだ。
ポスターや看板、公園の遊具や花壇に塗られている色、工事現場の柵の色すらハッとするような色使いだったりする。
おしゃれな人も多い。
この街で写真を撮りたかったなぁと強く思った。
でも、今は怖い思いはしたくない。でっかいカメラをぶら下げて歩く勇気は今の私にはない。

カフェのレベルも高い。
ハムとチーズを挟んだだけの小さなバゲットサンドの美味しさに、カスタードパイの美味しさに、
アフリカだから感動!というレベルではなくて、日本と比べたっていけてる味に感動。

モザンビーク人アーティストたちの美術館も、小さいながらワクワクする素敵な作品がいっぱいあって、
久々に芸術に触れて刺激的だった。

この街の治安が良かったら、写真を撮りながらのんびり散歩したり、夜にライブミュージックを聴きに行ったりと、もっと楽しめただろうにな、とちょっぴり残念な気持ちにもなるけど、
昼間に緊張しながら歩いても、充分に素敵な街。

強盗に遭ってしまった国ではあったけど、モザンビークは都会のマプトも、
ビーチも、何にもない田舎も本当に楽しかった。
何にもない田舎の、フレンドリーな人々の中をもっと走りたかったなという
心残りはあるけれど、そのくらいの気持ちでこの国を去るほうがいいのかもしれない。
縁があれば、またいつか。


宿のブサイク犬。ぶさいく過ぎてかわいい。


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