Jun,22,2009

11の岩窟教会群が世界的に有名な宗教都市ラリベラ。
例によって遺跡や教会には余り興味をそそられない僕らだったけど、
この街の教会群には感嘆、感激の連続でした。

一枚岩を掘り下げて作ったという教会群。
カッパドキアのような脆い土壌ではなくて、ここラリベラの岩盤はとても固いのに、
いったいどうやってこんな深く掘り下げられたのか、想像すらできません。
さらに外観だけじゃなくて教会の中もくり貫かれていたり、天井(地表?)には十字架の形をした見事な窓がくり貫かれていたり、教会のさらに地下には各教会を結ぶ長いトンネルがあったりと、その見事な造形美は本当に地球人が作ったのか?と疑いたくなるほど。


聖ギルギオス教会は深さ12m。いったいどうやってくり貫いたのだろう。

特に有名な聖ギルギオス教会は、圧巻の一言です。
その他の教会群はユネスコが保護のために立派な屋根をつけてしまっているのだけど、
この教会は他の教会から離れていて、屋根もなく、当時のままっぽい雰囲気を残している。
とても神聖な教会らしく、昔から沢山の修行者を集めてきた教会。
教会の周りの小さな洞穴には、ここで修行して亡くなっていった修行僧たちのミイラが今でも無造作に置かれていたりします。


聖マリア教会の外観。聖ギルギオス教会以外の教会にはユネスコによる巨大な屋根が付いている。


聖ゴルゴダ教会。ラリベラ王の墓があるとされ、この教会は女人禁制。

それにしても、コーヒー1杯が2ブル、一食が20ブル前後というこの国で、
200ブルというバカ高い入場料を払っているのに(もちろんそれでも訪れる価値はあると思いますが)、そして世界中から観光客や巡礼者が訪れるというのに、
そのお金がこの街に還元されている気配は全くない。
これでもラリベラは以前と比較にならないくらい発展したらしいけど、
それでも、未だにものすごく貧しい片田舎の村といった感じがする。
いったいあのお金はどこに消えていくのだ?


ラリベラの街並み。教会群を一歩離れるとこういった家々が連なっている。


hiro | Ethiopia
© yokoandhiro All rights Reserved. | 管理者ページ