Jan,19,2009

スエズまでの5日間で消費した金額は2人でたったの500円弱。
子供の遠足のおやつ代より安い。
なんたって使うところがなかったのだ。
自転車旅では食べたいタイミングでレストランがあることは少なく、大抵は自炊。
自炊といっても超インスタント。
軽く、コンパクトで、腹持ちのいいものがいい。
朝はパンにクリームチーズ、チョコレートクリームやジャム、
昼はツナ缶にパン。
夜はインスタントの粉スープでペンネを煮込んだもの。
最高のデザートは粉の甘いジュース。マンゴー味だったり、オレンジ味だったり。
温かくして飲むジュースはもうたまらなく美味い。
毎日同じものばかりなのに、チャリンコ漕いで腹ペコな私たちはこの食事が楽しみで
仕方がない。早くツナ食べたいなぁなんて思いながらこいでいる。
5日同じものが続いてもだ。
食べられることの幸せ。

日本ではそれなりに食には気を遣っていた方だ。
野菜は出来るだけ無農薬無化学肥料のものを買っていたし、添加物の入っていない食品を
選んで買っていた。ドレッシングやジャムなどの既製品もあまり使っていなかった。
そんな生活が空しくなる程、添加物まみれの食生活の日々。
でも食べられることが最高にありがたくって、幸せを感じながら食べられる。
それでいいのかな、って思ったりもする。

そんな私たちは都会にやってくるともう歯止めが利かない。
美味いものはとことん食べる。
噂にしろ、ガイドブックにしろ、おいしい!と聞けば行かずにはいられない。
チャリ中の夜のテントの中の楽しみは、
愛読書ロンリープラネット(ガイドブック)の、
次に訪れる大きな街のレストラン紹介欄を読み込むこと。
2人で暗いテントの中、ヘッドランプでガイドブックを照らしては盛り上がる。
文章を暗記するくらい覚えて、
次の日せこせこ自転車をこぎながら思い出しては盛り上がる。

カイロのターゲットは韓国料理。
Fried dumpling is exellent.
BBQ beef is tender.
Stella(Beer) is ice cold.
このフレーズが頭から離れない。
小さな丸いケージの中をひたすら走るハムスターのように、
ひたすら足を動かしながら韓国料理に思いを馳せる。
BBQ beef is tender…..だって! ジュルッ。
ニヤニヤしながら自転車を漕ぐ私たち。


スエズの街の窓枠はかわいい色が多かった。

このレストラン紹介文は極めつけの台詞で〆られていた。
Can’t ask more.(もう言うことナシ!)


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