Dec,15,2008

この偉大な聖地エルサレムで、誰もが幸せになりたいと祈っていて、
誰もが平穏に暮らしたいと願い祈っている。
その祈りは真摯で、純粋で、信じている神こそ違え、共通しているものだと思う。
街に鳴り響く教会の鐘の音、イスラムのアザーン、嘆きの壁に反響する祈りの歌、
そのどれもが神聖で美しく、ピースフルに聴こえる。
それなのに、この街はどこか重苦しい。

エルサレムに流れる空気には色々なものが詰まりすぎていて、
毎日毎日わたしの小さい平和ボケした脳みそをぐるぐるとかき回しては、
いろんな疑問や想いを残していく。
あまりに吸収するものが多すぎて、毎日消化不良。
知らなかったことを知れたこと。考えてもみなかったことについて考えられたこと。
頭に訴えかけるもの、心に訴えかけるもの、耳に、目に残るものの強さ。
この街は強烈で、面白くて、離れがたい。

ここで何を知って、何を考えているかということをこの日記に書こうとして
もう何時間も文章を書こうとしているのだけど、
難しすぎて書いては消してを繰り返している。
自分の中ですら消化しきっていないのに、言葉にして人に伝えようなんて
無理な話なのかもしれない。


パレスチナとイスラエルの間にベルリンの壁のような分離壁がそびえ立っている。


こんな壁が存在してしまうことを世界にアピールすべく、世界中のアーティストたちが訪れて壁にアートを描いている。

分離壁について詳しくはこちら
http://palestine-heiwa.org/wall/wall.html
壁の今の状況(2008年7月現在)
http://www.ochaopt.org/documents/BarrierRouteProjections_July_2008.pdf


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