Jun,13,2014


今日の一番嬉しかったニュース。
それは、チリ、パタゴニア地方のダム建設が中止になったこと!

「チリの閣僚委員会――同国で最高行政権をもつ同委員会は、5基のダム建設による水力発電プロジェクト、ハイドロ・アイセンへの環境認可を取り消した。これによりパタゴニア地方におけるバケル川とパスクワ川を脅かす構想に事実上、終止符が打たれたことになる」― エミリー・ジョヴェ(International Rivers)

私たちが世界中を走った中でもパタゴニア地方というのは特別なエリアで、
手つかずの壮大な大自然が本当に美しい、毎日幸せをかみしめながら走行した場所。


特に今回のダム建設が予定されていたRio Baker沿いに走り続けたカレテラ・アウストラル(アウストラル街道)は、自転車で旅することがこんなにも楽しいことなんだと教えてくれた場所だった。

『カレテラ・アウストラルは間違いなく誰もをとびっきりの笑顔にさせる道で、
誰もが美しい思い出を一生語り続けてしまうような道だ。』
-Feb,12,2011「ずっとずっとWOW!な道」より-


私たちが走っているときからこの地方にはダムが建設される予定があって、
ダム推進派とダム反対の動きを色々なところで見ることがあった。
たくさんの魚が生きている、氷河が解けて流れる青くて美しい川の自然の流れが止まってしまうことや、人造物のない景色が何十キロも続くのこの素晴らしい大地に送電線が建設されてしまうことを想像しただけで、なんて残念なことなんだと悲しまずにはいられなかった。


この地方の美しさは、チリという国の宝というだけでなく、地球の宝だと思う。
ダム建設を中止するというこのチリの決断は、地球の宝を守り続けていくという重大な発表で、
地球の反対側に住む私たちにとっても、本当に嬉しいニュースだと思う。

目を閉じて、パタゴニア地方の美しさを脳裏によみがえらせたら、
ますますこのニュースの嬉しさに、思わず目元が潤んでしまった。

Viva Chile! Viva Patagonia!



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